2017年8月10日、ソウル市内に残る城壁の上に腰掛けて自撮りをするなど、韓国で「史跡よじ登り」問題がまたも波紋を呼んでいる。韓国・東亜日報が伝えた。

最近、韓国ではソウルの四大門をつなぐ城郭がドラマや映画のロケ地になったことから、若者の人気デートコースになっている。問題は事故の危険性も高まっているという点で、朝鮮時代初期に築かれた漢陽都城(ハニャントソン)では、城壁の上に腰掛けて飲酒をしたり、スマートフォンで自撮りしたりする人が後を絶たない。幅1メートルほどと狭い城壁の上には手すりなどの安全設備がなく、昨年4月には、東大門(トンデムン)城郭公園近くの城壁の上で男性1人が足を踏み外して転落、死亡する事故も発生していた。

しかしSNSでは、目もくらむような「危険なシーン」を撮って投稿する人がむしろ増えているようだ。最近、城壁の上では、より刺激的な写真を撮るための「場所取り競争」まで起きているという。

城郭管理事務所では、職員が事故に備えて定期的にパトロールや案内放送を行っている。しかし漢陽都城は一日数万人が訪れる人気スポットで、すべての訪問客の管理は困難なのが実情。城壁の上に上がる行為は文化財管理行為妨害罪に該当し、2年以下の懲役や2000万ウォン(約190万円)以下の罰金が科されるが、実際に処罰されたケースはほとんどないという。文化財庁関係者は「漢陽都城は長さが18キロに達するため、現実的に考えて取り締まりが難しい」と話している。

韓国ではつい先日、国宝の史跡・瞻星台(チョムソンデ)に女子大生らがよじ登る事件が発生しており、ネットユーザーからは「瞻星台によじ登るのとまったく一緒!まったく未開な人間たちだ」「どこにでも人の話を聞かない人がいるものだ」「放っておけば?落ちて足でも折れば正気に戻るだろう」「顔が公開されれば恥ずかしい行為だと気付くかな?」など冷ややかな意見が続出している。

その他にも「そのくせ事故が起きれば国や自治体に賠償請求するんでしょ?」「落ちたら政府を非難してお金をもらうのか?」など皮肉を込めたコメントも寄せられ、「こういう人が多いから韓国は外国から無視されるんだ」と嘆くユーザーもみられた。(翻訳・編集/松村)