2017年8月26日、韓国ソウルの龍山(ヨンサン)区に慰安婦を象徴する「平和の少女像」1体が新設され、ソウル市内の慰安婦像は12体となった。韓国・ニューシスなどが伝えた。

「龍山平和の少女像建立推進委員会」は同日午後、同区梨泰院(イテウォン)地区の広場で像の除幕式を開いた。昨年8月15日に発足した委員会が1056人の市民と60余りの団体・機関から約5800万ウォン(約570万円)の寄付金を募って設置したものだ。

ソウルで最初の慰安婦像は、慰安婦問題の解決を求め在韓日本大使館前で毎週水曜に開かれてきた「水曜集会」1000回目となった2011年12月14日、元慰安婦らの名誉と人権回復を目的に日本大使館前に設置された。戦争の痛みと慰安婦問題を記憶し、平和を願う意が込められているという。

今回、龍山区に建てられたものは日本大使館前のものとほぼ同形状で、おかっぱ頭の少女が座る椅子の横に空席の椅子が1脚置かれている。ニューシスによると、この少女は「1920〜40年代の朝鮮の一般的な顔立ち」を表現しており、おかっぱの髪型は「両親と故郷からの断絶」を、かかとをわずかに浮かせたはだしの足は「戦後も定着できなかった被害者らのさまよい」を象徴している。また少女の左肩に止まる鳥は「この世を去った被害者らと現実をつないでくれる媒体」で、台座には(元慰安婦の)おばあさんの影が刻まれている。さらに隣に置かれている椅子は「この世を去るなど、世間に明らかになっていないすべての被害者のための席」だという。

朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は12体目の慰安婦像設置に書面で祝辞を寄せ、「龍山に建てられた平和の少女像が、おばあさんにとっては小さな慰めに、市民にとっては痛みを記憶する歴史の現場に、われわれ皆にとっては平和のための祈りになることを願う」とした。

また、ネットユーザーからも「とてもつらい歴史だ。みんなが忘れずに記憶していこう」「大統領府や政府の庁舎前にも建てて」「このつらい歴史を通じて、国をしっかり守っていかねばならないという意識が高まるといいな」と肯定的な意見が寄せられている。

しかし記事のコメント欄では、むしろ像設置には否定的な声の方が目立っているようだ。「もううんざり」「たくさん建てたところで何も変わらない。それより科学を発展させて日本に勝とうと思わなきゃ」「歴史は力ある者のもの。私たちにとってはつらい歴史だけど、未来のためには感情に流されず真の力を育てるべき」と警鐘を鳴らす声が多く上がり、中には「北朝鮮は金日成(キム・イルソン)の銅像、韓国は慰安婦像。外国人が見たら銅像マニアと勘違いしそうだ」と非難するユーザーもみられた。(翻訳・編集/松村)