2017年10月2日、韓国・ニュース1によると、韓国南東部、釜山(プサン)港のコンテナ集積場で韓国で初めて見つかったヒアリは、少なくとも2〜3カ月前に韓国に流入し繁殖活動をしたとみられ、さらに拡散している可能性が提起されている。

韓国の防疫当局関係者は2日、「9月28日の最初の発見(25匹)以降、1000匹規模の群体が発見されたことから、ここ数カ月の間に繁殖活動をしてきたものと思われる」と話した。また現在までに発見された群体は一つだが、さらなる群体が存在する可能性もある。学者により見解は異なるものの、自然状態でのヒアリの繁殖範囲は少なくとも600メートルから数キロ先まで繁殖半径が広まる可能性もあるという。

事態を受け当局は、最初の発見場所から1キロの範囲でヒアリの拡散範囲を確認中という。一方、現時点での疫学調査では、正確な韓国への流入時期や原因、拡散ルートは確認できていない。

韓国では日本などでのヒアリ発見を受け、今年7月から空港のコンテナ集積場などでヒアリを含む害虫のトラップ調査を月2回以上実施、8月からは一部でより検疫を強化したというが、今回見つかったヒアリはそれ以前に流入・繁殖した可能性が高いとみられている。

農林畜産検疫本部の関係者は「現時点で追加拡散について言及することは難しい」とし、「現在、発生地100メートル以内の出入りを統制し、車両についても消毒後に通過するように防疫を行っている。日本と中国でも輸入港と貨物移動地域のみでヒアリが発見され、都市への拡散はなかった」と話した。

この話題に韓国のネットユーザーの関心は非常に高く、関連記事も含めると5000件以上のコメントが寄せられている。内容をみると、「都市への拡散についてあれこれ言う前に、最悪な状況を想定して処理してほしい。早く女王アリを見つけて退治して!」「初動対処を通じて、完全なる防疫は難しくとも被害が深刻化することは避けてほしい」「被害者が出ないことを祈る。政府関係者も気を付けて解決して」など早期駆除を願う声が圧倒的に多い。

また韓国は現在、大型連休のさなかであることから、関係者に対し「連休なのに緊急対策会議を開くなど努力しているみたいだね」「頑張って!」など応援メッセージも。

一方で「もうとっくに拡散しちゃっただろうな」「心配事が増えるね」「日本ではあんなにテレビで放送されていたのに今ごろこの騒ぎ。どうしていつもこうなんだ?」と対応の遅さを批判する声も目立ち、「中東呼吸器症候群(MERS)の時のあの騒ぎ…政府とマスコミの対応をよく見守ろう」との指摘もあった。(翻訳・編集/松村)