台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統は22日夜、中国の軍事行動多発が周辺地域に一定の衝撃を与えているとして、台湾軍などによる海や空における警戒をさらに強化すると発表した。

「戦いが100年間なかったとしても、戦いの備えは1日たりともなしにはできない」との見出しで、フェイスブックを通じて発表した。本文冒頭で、「中国大陸が最近になり東アジア地区で頻繁に軍事行動をしていることが、周辺地域の安定にとって一定の衝撃を与えている」と指摘。台湾の役割については「地域の安全を安定させる貢献者」とした上で、「国軍はなおさらのこと、国家の安全を確実にする守護者」と論じた。

台湾側の対応としては、軍は中国側の海と空における動向の監視を強化していると説明。21日には空軍作戦指揮部を視察し、勤勉な軍人を慰労した上で、空軍が一貫して高度な警戒体制にあり、共産党軍の一挙一動を正確に掌握していることを確認したと説明した。

中華民国総統府(台湾総統府)は21日、蔡総統が空軍指揮部を訪れ、監視活動の強化の継続と、低空で飛来する正体不明の物体に対する防御を求めたと発表していた。

さらに、関連情報を適時公開して国民を安心させることや、陸・海・空三軍が提携を強化し、作戦機能を向上させることも要請したという。

中華民国国防部(台湾国防省)は20日、中国空海軍の遠洋進出が常態化していると指摘し、「心理作戦に踊る必要はない」との理由で「今後は特殊な状況がなければ、国防部は関連情報を発表しない」と表明していた。蔡総統は直後に「関連情報の適時公開」を述べることで、秘密主義に陥らないよう軍にくぎを刺したとの見方がある。(翻訳・編集/如月隼人)