2020年8月31日、韓国・ニュース1によると、韓国の元慰安婦イ・マクタルさんが死去したことを受け、韓国与党「共に民主党」の女性議員らの間で日本政府に謝罪を求める声が高まっている。

元女性人権運動家のチョン・チュンスク議員は同日、自身のFacebookに「(慰安婦)問題解決までの道のりはまだ遠く、(元慰安婦の)おばあさんたちは日本政府の謝罪を受けられないままこの世を去っており、申し訳ない気持ちでいっぱいだ」との思いをつづった。その上で「被害者に対する日本政府の公式謝罪、名誉と尊厳の回復に向けてさらに尽力していく」と強調した。

イ・ジェジョン議員も自身のFacebookで「日本政府が日韓間の過去の不幸な歴史を直視し、国際社会の責任ある一員として懺悔し反省することを求める」と訴えた。

イ・マクタルさんは16歳だった1940年に台湾の軍部隊慰安所へ行き、そこで日本軍慰安婦としての生活を強いられたとされている。2005年に韓国政府に「日本軍慰安婦被害者」と正式に認められて以降、デモへの参加や海外での証言活動、被害者人権運動への参加など慰安婦問題解決のために努めてきたが、今月29日午後11時に97歳で死去したという。

これを受け、韓国のネットユーザーからは「もう本当に時間がない」「日本は被害者が全員いなくなるまでこのままでいるつもりか」など焦りの声が寄せられている。

一方、韓国では最近、元慰安婦支援団体「韓国挺身隊問題対策協議会(現・正義記憶連帯)」とその前代表の尹美香(ユン・ミヒャン)「共に民主党」議員をめぐる支援金流用疑惑が物議を醸していたことから「尹美香はいつ捜査、処罰されるのか」「尹議員、正義記憶連帯は日本よりひどい」「日本政府より韓国政府に問題がある」「韓国政府は元慰安婦を政治的に利用するだけでしてあげたことは何もない」など、韓国内の問題に対する批判の声も数多く見られた。

イさんの死去により韓国政府に登録された「日本軍慰安婦被害者」のうち生存者は16人となっている。(翻訳・編集/堂本)