日米で数々の記録を打ち立てたイチローの引退が、中国でも報じられている。

中国国営の新華社は22日、「日本の野球王が引退を宣言、初の日本人殿堂入りも」と題する記事を配信。メジャーリーグ(MLB)のマリナーズに所属していたイチローが21日に東京ドームで行われた試合後に引退会見を開き、「後悔などあろうはずがない」と語ったことを伝えた。記事は、イチローの引退会見での言葉とともに、1994年に史上初の200安打を記録したこと、日本で7年連続首位打者に輝いたこと、2000年にマリナーズに移籍しメジャーリーグ初の日本人野手となったこと、10年連続ゴールドグラブを獲得したこと、04年にMLBのシーズン最多安打を記録したことなどを紹介し、「日本人初の米野球殿堂入りの可能性が高い」と報じた。

中国のスポーツメディア・網易体育は22日、「45歳の日本のレジェンドが引退!秒単位の自律生活で傲慢(ごうまん)な米国人を征服」と題する記事を掲載。イチローの選手生活を振り返りながら、「安打王であり、最高の野手」「(メジャーリーグ挑戦当時)イチローの能力に懐疑的だった傲慢な米国人の一切の偏見を粉砕した」などと伝えた。また、イチローが初めてマリナーズに移籍した際、かつてチームで51番を付けていた名投手ランディ・ジョンソンに「この番号に恥じないプレーをする」というメッセージを送ったというエピソードを紹介した上で、「イチローは今、(ランディ・ジョンソンの)偉大な番号が自分によってさらに偉大になったと、誇りを持って言うことができるだろう」と評している。

中国版ツイッター・微博(ウェイボー)の米MLB公式アカウントは22日、イチローが21日の試合で退く際に観客がスタンディングオベーションでたたえ、チームメイト全員がベンチに戻って出迎えたシーンの動画を掲載し、「イチローの選手としての最後の姿(涙)」とツイートした。同アカウントはその後、オールスターでのランニングホームランの動画を掲載し、23〜24日には、04年のメジャー最多安打記録達成の瞬間の動画や、アスレチックス戦で「レーザービーム」とたたえられた捕殺シーンの動画などを相次いで掲載した。

中国では野球はあまり盛んではないが、それでも一部のファンから「感動をありがとう。本当に泣いた」「レジェンド」「イチローは間違いなく野球界で最も偉大なアジア人」「成功するかどうかではなく、自分の好きなことに全力を傾け、悔いを残さない。鳥肌が立った」「引退の瞬間は感動した。この日こそ、彼のピークだ」「伝説は幕を閉じるが、その素晴らしいプレーは永遠に色あせない」といったコメントが寄せられている。(北田)