2019年12月20日、中国メディアの界面は、なぜ日本人は子どもを産みたがらないのかについて分析する記事を掲載した。

記事はまず、日本の「待機児童問題」について紹介。日本の幼稚園や保育園の質は高いものの、入りたければ入れる所ではないため、日本人にとって子どもを産んで育てるのは簡単なことではなく、少子化が進んでいると分析した。

その上で、日本は危機意識の高い国なので、少子化対策を行っていると紹介。フランスとスウェーデンで人口が再び増加し始めたことに言及し、「日本政府は、これらの国で子育て費用の一部を政府が負担する政策が功を奏したと分析している」とした。

記事は、日本について、16年時点で家族関係社会支出がGDPに占める割合は1.29%だったが、フランスは2.96%、スウェーデンとドイツは3.5%前後であると紹介。「つまり、日本政府が子育てのために使うお金は、フランスやスウェーデンよりずっと少なかった」とし、「そのため日本は、幼児教育無償化などの政策を始めた」と論じた。

一方で、日本人が子どもを産みたがらないのは費用だけの問題ではないと分析。「男性は結婚すると自由がなくなると考え、女性は結婚後に仕事を失うことを心配する。それなら結婚しないということになる」と論じた。さらに、日本では結婚や出産をせかされることがあまりないことも要因だとした。

また、日本社会は全体として「静かで消極的な雰囲気」になっていると紹介。「これは日本社会が成熟期に入ったことの表れ」とし、「第二次大戦後に、急速な経済発展を遂げ、軍国主義的な思想を捨て、パーソナライゼーションや自由な生活に取って代わった」と分析した。そのため日本では「安全こそ正義とされ、勇気や果敢さは過去のものとなり、臆病であることが慎重ともてはやされ、草食系となって性に対しても淡白になった」と論じた。

さらに、大前研一氏の「低欲望社会」について言及し、ぜいたく品に対する欲望がなくなっているとの見方があるが、ネット上では「低欲望ではなく、将来への恐れが欲望を上回っている」との意見が出ていると紹介。ここでいう恐れとは「お金や責任、弱い感情のことだろう」とした。

このほか、日本人の「人に迷惑をかけない」という価値観も関係していると分析。例えば電車の中で子どもがうるさくすると、母親は他人に迷惑になることを恐れてすぐに子どもを叱ると紹介し、「人に迷惑をかけたくないのであれば、自分にも迷惑をかけたくないから、産まない方がいいということなのだろう」と結んだ。(翻訳・編集/山中)