2020年10月26日、韓国・文化日報は「米国、中国、日本の主要国の外交において韓国の優先順位が急激に下がっている」と伝えた。

記事はまず「中国は文在寅(ムン・ジェイン)政権の努力を横目に、『抗米援朝(朝鮮戦争の中国式表現)』を使って中朝蜜月を強化している」と指摘している。習近平(シー・ジンピン)国家主席は23日、抗米援朝参戦70周年記念式の演説で、朝鮮戦争を「米帝国主義に対抗した戦争」とした上で「永遠に継承する」と強調したという。また、習主席は文在寅(ムン・ジェイン)政権発足直後に要請した訪韓を3年にわたって延期しているが、昨年には平壌を電撃訪問して中朝友好をアピールした。10月に予定されていた王毅(ワン・イー)国務委員兼外相の訪韓計画も11月の訪日計画に合わせて調整されるとみられているという。

また記事は「同盟国である米国と友邦国である日本までも韓国をパッシングする外交を行っている」とし、「今月初めに韓国をパッシングして東京を訪問したマイク・ポンペオ米国務長官が25〜30日のアジア歴訪でも再び韓国を排除する状況が発生した。今月の米韓定例安保協議(SCM)でマーク・エスパー国防長官が共同記者会見を急きょ中止にしたことと合わせ、『米中間で綱渡り外交をする韓国に対し、米国の不満が爆発したのではないか』との見方が出ている」と説明。日本についても「菅義偉首相は今年末に韓国で行われる予定だった日中韓3か国首脳会談をめぐり『元徴用工問題で韓国の措置がなければ訪韓しない』との立場を明確にした」「世界貿易機関(WTO)事務局長選挙で韓国候補を支持しないことを決めた」などと伝えている。

さらに記事は「ソウル平和賞の授賞式に出席するため26日に訪韓する予定だったバッハ国際オリンピック委員会(IOC)会長が訪韓を急きょキャンセルしたことも、文政権の外交失敗だと指摘されている」とも伝えている。バッハ会長は「新型コロナウイルスの拡散」を理由として挙げたが、韓国の外交界では「2032年の南北五輪共同開催への支持要請など政治的要因も作用した」との見方も出ている。IOCは最近、北朝鮮の核ミサイル開発継続や南北関係悪化といった状況下での南北五輪開催に懐疑的な立場を示していたという。

これに韓国のネットユーザーからは「文政権の外交は0点」「昔からの友邦を捨てて中途半端な外交をしているから当然。韓国の外交は失敗だ」など落胆の声が上がっている。

一方で「米国は防衛費負担金を上げないから。日本は水産物輸入と元徴用工判決が思い通りにいかないから。米国も日本もただ、韓国の行動が気に入らないからパッシングしているんだ」と指摘する声や、「米国はあり得ないほどの駐韓米軍駐屯費を要求してくるし、中国は自分たちの味方につけと言ってくるし、日本は韓国の邪魔ばかり。今の時点では関わらない方がいい」「経済的利益のために一定部分までは許すけど、決定的な歴史歪曲(わいきょく)問題において日本や中国に流されてはならない。日本と中国は友邦国ではないからむやみに合わせる必要はない」「韓国は自主国防に力を入れるしかない」などと主張する声も見られた。(翻訳・編集/堂本)