独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは11日、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長に電話で圧力をかけたとする疑惑について、WHOが「電話自体していない」と否定したと報じた。

記事によると、独誌シュピーゲルは8日、ドイツ連邦情報局(BND)からの情報を引用し、習氏が今年1月21日、テドロス氏に電話をかけ、新型コロナウイルスのヒト・ヒト感染についての情報拡散を控え、パンデミック宣言のような警告を遅らせるよう要請したと伝えた。これを受け、WHOは9日に声明を発表して否定し、中国外交部の報道官も11日にコメントを発表した。

WHOは声明で、「1月21日当日、習主席とテドロス事務局長は電話自体をしていない」とした上で、「不正確な報道は、WHOや世界各国による新型コロナウイルス感染症の大流行を終息させるための努力を妨げる」とした。また「中国は1月20日にすでに新型コロナウイルスのヒト・ヒト感染を認めている」とも強調した。

中国外交部の趙立堅(ジャオ・リージエン)報道官も記者会見で、「中国の指導者は1月21日にWHO事務局長と電話していない。WHOがすでに詳細に説明したことだ」とし、「関連メディアが職業道徳を忠実に守り、フェイクニュースをまき散らさないことを望む」とした。(翻訳・編集/柳川)