2020年8月19日、首都圏で新型コロナウイルスの感染者が急増している韓国で、同日午前0時からソウルと近郊の京畿道、仁川(インチョン)市で、「社会的距離の確保」(ソーシャルディスタンス)のレベルを第2段階に引き上げた。韓国政府は18日、第3段階に引き上げる条件についても議論したが、これには慎重な姿勢を示した。

第3段階への引き上げは「国民の日常生活に著しい不便さをもたらす措置」で、韓国政府は、第2段階措置による感染状況の推移と民意を反映しながら、慎重に決定しなければならないと強調した。

第3段階に引き上げると、10人以上の集まりは禁止され、必要不可欠な公共・企業活動のみ許容される。全ての公共施設が閉鎖され、中程度のリスクと指定された施設も運営できなくなる。飲食店や日常生活に必要不可欠な産業施設は営業できるが、夜間には閉店しなればならない。学校は休校または遠隔授業となる。

第3段階は、2週間の感染者数が1日当たり平均100〜200人以上となり、新規感染者数が前日より2倍に増加する日が1週間に2日以上あった場合、防疫当局が判断して実施を決定する。しかし、現在は直近2週間の全国の1日の感染者数は平均82.8人で、首都圏は平均72.6人となっており、まだ3段階に引き上げる要件には達していない。

韓国のネットユーザーからは、「第3段階に上げたからといってコロナが収束するわけではない」「第3段階は事実上、欧州などで実施されたロックダウンと似ている。慎重であるべきだ」などとさらなるレベル引き上げに反対する意見が上がっている。

その他「政府は防疫と景気浮揚の間で判断ができずにいるようだ」「誇っていた『K防疫』は何だったのだろうか?」「2月の大邱(テグ)の感染拡大の時よりも深刻な気がする」「感染者数がかなり減ってきたと思っていたが、突然集団感染が発生した」などといったコメントが寄せられている。

中央事故収集本部のソン・ヨンレ戦略企画班長は「第3段階は、かなりの大流行を想定した措置」とし「中程度のリスクのある施設まで運営を中止すれば、一般人が利用する多くの生活施設まで営業を停止することになり、社会の意見を反映させる必要がある」との見方を示した。(翻訳・編集/関)