2020年6月10日、韓国・ノーカットニュースによると、旧日本軍慰安婦について書かれた「帝国の慰安婦」の著者である朴裕河(パク・ユハ)世宗大教授が、韓国で波紋を広げている元慰安婦支援団体とその前理事長をめぐる疑惑に対する考えを述べた。

韓国の元慰安婦支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」とその前理事長である尹美香(ユン・ミヒャン)「共に民主党」議員は最近、元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)さんの告発により、寄付金流用などの疑惑が浮上している。

朴教授は「著書『帝国の慰安婦』で元慰安婦の名誉を傷つけた」として訴えられており、原告には李さんも含まれている。

朴教授は李さんの告発について「意外なところから意外な声が上がった」とし、「慰安婦運動についての問題意識は私の考えと重なる部分があった」と述べた。

正義連の活動については「正義連は随分前から慰安婦運動を変形させてきた」とし、「ベトナムの性暴力被害者やアフリカ地域の内戦の性暴力被害者らと連帯し始めたことは、女性主義の運動として性暴力被害者を助けるという趣旨として100%賛成する」としつつも「問題は同時代を生きる人たちに『内戦の性暴力』と『慰安婦』を同じものとして理解させようとした点」と指摘。「アフリカで起きた『部族間の強姦』と『慰安婦』を同一線上で理解させようとしたもので、これは欺瞞(ぎまん)とも言える」と主張したという。

また、「正義連は疑惑を反省せず、大儀という言葉で全てを正当化しようとしている」と批判し、「正義連が慰安婦運動の公論化を成功させたのは事実だが、その内容は正確でなく、そのため反発を招いただけだった。現在の日韓関係悪化の背景には慰安婦問題がある」と指摘。さらに「日本は間違いを認め、完全ではないとしても2度の謝罪と補償を行い、それを受け入れた元慰安婦は約80%に上る。それにもかかわらず、日本の補償の試みは全て拒否されたと誇張された情報を世界に流し、抑圧しようとする活動が解決につながるはずがない」とし、「30年の慰安婦運動は目標を達成できなかったので、ここが限界だ。冷静な評価が必要なとき」と訴えたという。

これに韓国のネットユーザーからは「正確な指摘」「正義連は30年努力してきたけど、正義感が欠けていた。だから何を言っても図々しいとしか思えない」「正義連はわざと日本に厳しく当たり、元慰安婦を金もうけに利用していた」「元慰安婦の敵は日本ではなく韓国にいたのか」「朴教授と正義連の立場が逆転する日が来るなんて。真実と正義が明らかになるには時間が必要なのだと実感した」「何も知らないのに正義連の言葉を信じ、朴教授を誤解していたようだ」「正義連が元慰安婦の名前を使って朴教授を告訴したのでは?遅くなったけど正義連の本質が明らかになってよかった」など朴教授を支持する声が上がっている。

一方で「それでも朴教授が愛国者のふりをして出てくるのは違う」「誰も関心を示さなかった慰安婦問題に世界が注目するようになった。それだけでもすごいこと」「朴教授は日本からお金をもらっているのでは?」「そう言う朴教授は元慰安婦のために何かしたの?」などと指摘する声も上がっている。(翻訳・編集/堂本)