2020年9月29日、韓国・ニュース1は「韓国国防部が導入する合同火力艦は過去に米海軍が導入をあきらめた兵器システムだった」と報じた。

記事によると、韓国に新たに導入される合同火力艦は5000トン級で、対艦誘導弾80発以上、近接防御兵器システム、軽魚雷などの武装が搭載される。2020年代後半までに3隻を建造して戦力化する計画だという。

しかし記事は、合同火力艦について「敵の攻撃に弱く多目的能力に欠けるとの欠点がある」と指摘している。米海軍が1990年代に「アーセナル・シップ」との名前で導入を推進していたが、米議会はそれを理由に計画を中止にしたという。

韓国海軍は合同火力艦が移動し続けるため敵に探知されにくく、他の護衛艦と共に運用されるとして「防御力は十分に保障される」と主張しているという。しかし記事は「現在の北朝鮮の兵器システムで合同火力艦を追跡するのは難しく、中国やロシアの軍事衛星、海上哨戒機の支援を受けた場合は合同火力艦を追跡・攻撃することも十分に可能だ」と指摘している。

ただ、米国は導入する予定だったアーセナル・シップの役割を潜水艦に適用(SLBM搭載の潜水艦からSLBMを撤去し、巡航ミサイル154発を搭載した潜水艦に改造)したが、韓国には約80発のミサイルを搭載できる原子力潜水艦がなく、米国のように潜水艦に適用することは難しいという。

韓国野党「共に民主党」のパク・ソンジュン議員は「合同火力艦の弱点が明確であるため、国防部は導入を再検討する必要がある」とし、「米国の兵器システムや戦略に100%合わせる必要はないが、米国が一度導入を試みて白紙にした計画であるだけに慎重になるべきだ」と主張しているという。

これに韓国のネットユーザーからは「遠回りしないで、原子力潜水艦を造れば全て解決」「韓国の海軍力はすでに北朝鮮を圧倒している。だから今後は日本を目標に強化していくべきだが、合同火力艦は陸軍のミサイル基地を海上に移すだけだから海軍力の向上にはつながらない」など導入に反対する声が上がっている。

一方で「すぐに導入するべき。日本と中国の海軍より劣っている韓国海軍にとっては、『強力な一発』があることをアピールできる重要な兵器システムだ」「米国があきらめたからって韓国もあきらめるの?韓国の実情に合う兵器が何かってことは自分たちが一番よく分かっている」「それでも韓国には合同火力艦が必要だ。原子力潜水艦は万能薬じゃない」「兵器は多ければ多いほどいいに決まっている。こういうものに使う税金は惜しくない」など賛成する声も多数寄せられている。(翻訳・編集/堂本)