香港で、古い切手や書道作品、歴史的な手稿などのコレクターの符春暁さんの収蔵品が大量に盗まれたことが分かった。香港メディアの明報の8日付報道によると、毛沢東の直筆書道作品を含め、被害総額は49億8000万香港ドル(約679億円)に達する。容疑者は金庫を破壊して収蔵品を持ち去ったという。

符春暁さんの原籍地は四川省だが、広東省広州市で45年以上生活している。符さんはこれまで「広州集郵(広州切手コレクション)]」や香港で発行される「中華集郵雑誌」の編集長を務めたこともある。盗難が発生したのは符さんが香港で経営する会社で、9月10日午前4時20分ごろに、金庫を爆破され、収蔵していた品々を持ち去られたという。

盗まれた品は毛沢東による書道作品7点、古い郵便切手2万4327万点、古銭などで、総額49億8000万香港ドルに相当するという。香港警察は10月8日までに容疑者として男性3人の身柄を拘束した。さらに別の2人の行方を追っているという。

盗難品のうち、最も貴重とされるのは毛沢東の直筆による長さ2.8メートルの書道作品で、価格は23億香港ドル(約313億円)という。警察は同作品をすでに押収したが、半分に切断されていた。(翻訳・編集/如月隼人)