香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は14日、中国が8月に青海省などで発射したミサイルを南シナ海のパラセル諸島(西沙諸島)付近を航行する標的船に命中させていたと報じた。中国空軍の退役大佐で、現在は北京航空航天大学戦略問題研究センター主任を務める王湘穂氏が語ったという。

発射したミサイルは2種で、うちDF26−B(東風26−B)は青海省内で、DF-21Dは浙江省内で発射された。事実とすれば、DF26−Bは中国内陸部から2000キロメートル程度かそれ以上を飛行して、海上の動く標的に命中したことになる。一般に、遠距離から動く標的を狙って命中させることは難度が高いとされる。

当時は、中国軍が渤海湾で実弾演習を実施し、米国側が高高度を飛行する偵察機のU−2を飛ばして情報を収集するなどの状況があった。中国側は米側がU−2を飛行させてから数日後にミサイルを発射した。王氏は、ミサイル発射を米側の挑発に応じたものと説明した。

中国によるミサイル発射直後にスイス・ジュネーブ駐在の米国武官は「ミサイルが米軍空母を攻撃すれば、深刻な結果が生じる」と、中国側に抗議したという。

これまで、中国が8月に発射したミサイルは南シナ海に落下したと伝えられていた。(翻訳・編集/如月隼人)