韓国海軍が計画中の軽空母について、中央日報はその「鳥瞰(ちょうかん)図」を独自に入手したとして、概要を報じた。スキージャンプ台がない平らな甲板で垂直離着陸可能な米国製のステルス戦闘機F35-Bを搭載。イタリアの軽空母を参考にしたという。2022年に基本設計を始め、26年から建造に着手し、早ければ33年に就役する。

中央日報によると、海軍は鳥瞰図について「最終確定ではなく、研究と検討をしながら軽空母の艦型を発展させていく」とし、「艦艇設計は基本設計、詳細設計の段階でも修正する可能性がある」と説明した。しかし「基本は大きく変わらないはず」というのが複数の政府筋の言葉だ。

記事は「鳥瞰図を最初に見た瞬間、思い出した艦艇がある。米海軍の強襲揚陸艦『アメリカ(LHA6)』と英海軍の空母『クイーン・エリザベス』だ」と説明した。米海軍は4万5000トン級の「アメリカ」に20機のF35-Bと2機のMH-60多目的ヘリコプターを搭載して軽空母の役割を任せる計画だ。6万5000トン級の「クイーン・エリザベス」はF35-Bをはじめ、AW159ワイルドキャット多目的・対潜ヘリ、AW101輸送・早期警報ヘリを搭載する。

海軍は軽空母を構想しながらイタリアの軽空母「カヴール」も参照にした。3万トン級の「カヴール」は米国の改造を経た英国製垂直離着陸戦闘機AV-8BハリアーIIを10機搭載する。昨年5月にF35-Bを搭載するための改造作業を終えた。

韓国の軽空母の規模や搭載航空機数は「カヴール」をやや上回ると見ることができる。中央日報は「総合すると、韓国海軍の軽空母は父が『アメリカ』、母は『クイーン・エリザベス』で、『カヴール』はいとこに例えることができる」とも伝えた。

空母には空中の脅威をあらかじめ知らせる早期警戒機が必要だが、韓国海軍の軽空母には早期警報ヘリがない。その代わり駆逐艦を空母打撃群の先鋒に置き、戦闘機を常時飛行させて哨戒作戦に投入するという。これも 「カヴール」をモデルにしたものだ。

韓国海軍は軽空母を中心とする機動艦隊の姿も公開した。海軍は第7機動戦団を25年に機動艦隊に拡大。領海を越えてアデン湾、東シナ海など遠海で韓国の国益を守る。原油と輸出物資が通過する海洋交通路の中心だ。機動艦隊の母港は済州島となる。海軍のコンピューターグラフィックスによると、軽空母は世宗大王級イージス駆逐艦、忠武公李舜臣級駆逐艦、島山安昌浩級潜水艦のほか、韓国型次期駆逐艦(KDDX)の護衛を受ける。

中央日報は「この戦力なら2030年代に太平洋で中国や日本と対等ではないとしても、一方的な劣勢にはならない水準だ」と言及。「中国に続いて日本も空母を保有に向かい、北東アジアで軍備競争が激しくなっている。冷厳な国際政治の環境で韓国が生き残るには空母の保有が避けられない側面がある」と強調した。(編集/日向)