女優ジェン・シュアン(鄭爽)のスキャンダルで中国社会の関心が注がれた代理母出産をめぐり、中国メディアの紅星新聞は19日、国内で行われている闇ビジネスの実態を報じた。違法であるにもかかわらず中国には数多くの「代理母」が存在し、依頼者の支払い額は高いケースで100万元(約1600万円)を超えるという。

記事によると、中国では違法と知りながらこのビジネスに手を染める者が絶えず、精子、卵子の売買から代理母の妊娠、出産に至るまでのすべてを国内で終えることもできる。「依頼者」と偽って取材を試みた組織の関係者は「精子や卵子、代理母の他に、全過程における医療サービスも提供できる」「タイとカンボジアでは合法。あそこには組織の医療機関もある」などと明かし、「国内の医療機関でもいいし、タイやカンボジアに行ってもいい」と話したそうだ。

この組織は国内では上海、長沙、武漢、広州に病院を持っており、料金は45万〜60万元(約720万〜960万円)前後。「違法でリスクが高い」ため国内は海外より5万元(約80万円)ほど高く、代理母が妊娠するまでの過程については別料金が発生する。依頼者が精子の手配を求めた場合、提供者の学歴や身長などによって1万〜3万元(約16万〜48万円)と異なり、卵子も希望条件の有無などによって4万〜20万元(約64万〜320万円)と幅が開く。全過程の料金を合わせると少なくとも56万元(約900万円)余り、高いケースだと111万元(約1780万円)かかるという。

一方、「代理母になりたい」と称して取材した組織の関係者は「国内に『代理母』はたくさんいる。われわれのところは雲南省や四川省の農村出身者が多い」と話し、無事出産した場合は22万元(約350万円)前後の報酬が支払われることを口にした。代理母になる上で「35歳以下、出産経験あり、性感染症などの既往歴がない」といった条件を求め、代理出産することが決まると組織が住む場所などを用意する。その町を離れることは出産が終わるまで認めないそうだ。

記事はこの他、「子どもの出生証明書には代理母ではなく依頼主の名前を記載する」という話を聞いたとした上で、「ただ、その具体的なやり方は明かされなかった」と伝えている。(翻訳・編集/野谷)