2021年1月19日、中国メディアの北青網によると、中国陝西省で宝くじを購入した男性が「高額当せんしていたはずなのに、無効にされた」として販売者を訴えるトラブルが起きている。

陝西省西安市に住み、宝くじの購入が趣味である40歳の姚さんは、19年7月17日午後に20元(約320円)で同日抽せんの宝くじを購入した。購入はオンラインで行い、販売店の担当者が姚さんの購入分だという券の写真を送ってきた。

そして、同日晩に抽せんが行われた結果、姚さんが購入したくじが1001万元(約1億6000万円)の大当たりとなり、販売所を訪れて購入したくじを引き渡すよう姚さんが求めたところ、販売所の店主は「あの写真は間違いで、あなたのではなかった」と言い出したためトラブルに。翌日現地の宝くじ管理者による立会いの下で、販売所が姚さんに15万元(約240万円)の慰謝料を支払う内容を盛り込んだ「賠償合意」に両者がサインした。

これで一件落着、と思いきや、「誤った画像」のくじの持ち主が店主のいとこだったと知った姚さんは「大当たりだと知って自分のくじと別のくじを入れ替えた詐欺ではないのか」と疑問を抱き始めた。そこで弁護士を雇って警察に告発を行うも、「法律上くじの帰属権を争っている状況では刑事事件として立件できない」と突き返された。

その後、姚さんは民事訴訟を起こそうとするも、前に結んだ「賠償合意」の存在が大きなネックに。そこでまず「賠償合意」の無効申し立てを裁判所に起こした。そして裁判所は今月11日に「賠償合意」を無効とする一審判決を下したという。

姚さんの弁護士は「『賠償合意』が無効となったことで、今度は当たりくじの帰属権に関する訴訟の判決を待つことになる」と語るとともに、仮に帰属権が姚さんにあるとの判断が下されれば、姚さんは改めて警察に告発する可能性もあるとし、捜査の結果違法行為が発覚すれば、販売所の店主は懲役10年以上の実刑判決を受けることもあり得ると述べている。(翻訳・編集/川尻)