中国では最近になり、新型コロナウイルスの感染を「より厳密に調べられる」として、肛門に綿棒を差し込んでサンプルを採取する検査方法が、一部で導入された。中国に入国後、隔離のためにホテルに滞在していた韓国人が同検査方法を求められたことに激怒して大使館に訴えた。最終的には検査用にふん便を提出する方式になったという。台湾メディアの自由時報が1月30日付で伝えた。

中国の情報サイトである千竜網は、「肛門検査」の方法を紹介する図がネットに掲載されているとして紹介した。検査担当者が実施する場合には、対象者に露出させた尻を高く掲げる四つんばいの姿勢にさせる。検査担当者は、綿棒の先端部分に生理食塩水に浸してから肛門の周囲を拭い、さらに綿棒を肛門部分から2−3センチ挿入して回転させる。綿棒に付着した糞便を検査用サンプルとする。また、トイレなどで、自分でサンプルを採取する方法を示した図も出回っているという。自由時報によると、「肛門検査」については、中国人の間でも「侮辱的だ」として強い反発が発生している。

サンプル中に含まれる新型コロナウイルスの遺伝子確認するためにPCRの手法を用いることは、これまでと同様だ。千竜網によると、北京佑安医院(病院)呼吸および感染症疾病科の副主任である李侗医師は、これまで主流だった咽頭などからサンプルを採取する方法の場合、感染しても無症状あるいは軽症の場合には回復が速く、3日から5日後にはウイルスを検出できなくなると説明した。これまでの研究で、ふん便または肛門部分からサンプルを採取した場合、ウイルスの遺伝子が相対的に長く存在することが分かっているので、「陽性」と判断する際の「漏れ」が少なくなるという。

自由時報によると、1月初旬に航空機を利用して北京に到着した複数の韓国人が、指定されたホテルで「隔離生活」を過ごしていたところ、「肛門検査」を求められた。中国側の検査員は「全員、ズボンと下着を脱ぐように」と強く要求したという。検査を求められた韓国人は驚き、さらに激怒して大使館に救援を求めた。最終的に、韓国人は検査用のサンプルとしてふん便を提出することになったという。

自由時報によると、北京市内の医療関係者の一人は、中国が「肛門検査」を開始した理由について、中国では一部のPCR検査試薬が不合格になるなど「感度不足」が発生していることが原因の可能性があると見方を示した。肛門からサンプルを採取した方がウイルスの数が多いため、検査の感度が向上することが考えられるという。(翻訳・編集/如月隼人)