2021年7月5日、韓国・ニュース1は「韓国軍の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)技術が事実上完成した」と伝えた。

記事によると、韓国のSLBMが水中試験発射に成功した。これまでSLBM開発に成功した国は、米国、中国、ロシア、フランス、英国、インド、そして北朝鮮の計7カ国だという。記事は「SLBM発射技術は、地上射出試験とバージ船などを利用した水中射出試験、そして実際に潜水艦から発射する3段階の試験を経て完成すると言われていることから、少なくとも水中射出試験段階まで開発が進められたことを示唆している」と説明している。

これを受け、SLBM6基を搭載できる3000トン級の中型潜水艦「島山安昌浩(トサン・アン・チャンホ)」は、早ければ今月中に海軍に引き渡される見通しだという。

軍関係者はこの日、「島山安昌浩」のSLBM試験発射実施の有無について「潜水艦発射に成功したという話は事実ではないと把握している」と述べた。一方で、別の関係者は「SLBMの水中射出試験に成功したとすれば、コールドローンチ技術(ミサイルとは別のガス発生器で生成されたガスの圧力で射出し空中でミサイルに点火する方式)を確保したという意味。『島山安昌浩』の核心兵器であるSLBMの開発が、事実上最終段階に入ったと見ることができる」と説明したという。

「島山安昌浩」は2014年11月から大宇造船海洋が建造し、18年9月に進水式を終えた韓国軍の中型潜水艦「KSS-Ⅲ」事業の1番艦。全長83.3メートル、幅9.6メートル、水中最大速力は時速20ノット(37キロ)で、乗組員およそ50人、搭載される武器には魚雷や機雷だけでなく、艦隊巡航ミサイルやSLBMがあるという。当初は昨年12月に海軍に引き渡される予定だったが、新型コロナウイルス拡散の影響で作業が遅れていた。

韓国のネット上では「日本にSLBMはないよね」「6000トン級の原子力潜水艦をもっと造って日本が何も言えないようにしよう」など日本を意識したコメントをはじめ、「強力で完璧な国防力だけが、周辺国、特に北朝鮮の戦争を抑止できる」「自主国防だけが強大国への道」「誇らしい。韓国の富国強兵への道もそう遠くない」など喜びのコメントが寄せられ、文政権に対しても「さすが安保は文政権」「経済も安保も有能な共に民主党政府を支持します」など声援が送られている。

一方で、昨年から今年にかけて起きた、北朝鮮と推定される勢力が大宇造船海洋をハッキング攻撃し一部資料が流出した事件を念頭に「北朝鮮にハッキングされないように気を付けて」「この前の犯人は捕まったの?。技術流出までしたのに…」と注意を促す声も上がっている。(翻訳・編集/松村)