台湾台北市の中正記念堂にある蒋介石の銅像が撤去されることについて、国民党議員から「まるでタリバンのようだ」との批判の声が上がっている。ドイツメディア・ドイチェ・ヴェレが8日付で伝えた。

台湾行政院の「移行期の正義促進委員会」(促進転型正義委員会)が同日、権威主義への反省から中正記念堂を歴史公園に改装する案を発表した。名称は変更され、堂内の蒋介石の銅像は撤去されるという。

2018年5月に発足した同委員会は、過去の権威独裁統治時代への反省から歴史の真相の復元や司法による不公平な待遇の回復、和解の促進、不当な党財産の処理などを担う。中でも「権威主義の一掃」について中正記念堂の改装を最優先課題に挙げていた。

記事は「中正紀念堂の建物自体には、かつての国民党のイデオロギーが多く含まれているため、一部では撤去を望む声もあった。近年は、特に蒋介石の銅像に対する破壊行為が相次いでいた」と伝えた。民進党の範雲(ファン・ユン)立法委員はこの案について「勇敢な第一歩である」と称賛している。

一方、国民党元党首の朱立倫(ジュー・リールン)氏は「ばかげている」と非難。「民進党はわれわれの歴史を塗り替え、文化的な台湾独立によって、国民党を忘れることこそが中華民国、台湾への愛国なのだと次世代を洗脳している」などと主張した。

また、国民党の江啓臣(ジアン・チーチェン)党首も「民進党は公認の独裁政権である。銅像を撤去するより自分たちが退陣すべき」と非難。「民進党自体が権威独裁であり、銅像を撤去するならまずは自らの土台を解体すべき。気に入らないものを爆破する、これはタリバンと変わらない」などと反発している。(翻訳・編集/北田)