時代劇「安楽伝」をはじめとする新作ドラマの11作品がこのほど、中国共産党傘下の臨時党支部の設立を発表。芸能界への管理統制が強化される中、作品の安全性を証明する手段として注目されている。

中国浙江省の大型撮影基地・横店影視城で撮影が行われる新作ドラマ11作品が、現地党支部の承認を受けて今月18日、設立を発表した。「党建」(党組織の建設)の運営と撮影作業の融合を図り、組織力を向上させることを誓っている。

11作品の中には、「山河令」でブレークしたゴン・ジュン(龔俊)がディリラバ(迪麗熱巴)と共演する「安楽伝」をはじめ、チェン・シャオ(陳暁)主演の「雲襄傳」、アレン・レン(任嘉倫)の新作となる「請君賜轎」、ジョウ・イーウェイ(周一圍)とワン・リークン(王麗坤)が主演の「大唐狄公案」など、注目のドラマが名を連ねている。

中国ではこのところ、中国共産党による管理統制が強化され、先月にはヴィッキー・チャオ(趙薇)や、「山河令」でブレークしたチャン・ジョーハン(張哲瀚)ら人気スターが急に封殺へと追い込まれ、世間を驚かせた。一部の中国メディアでは、配信サイドからドラマの制作側への安心安全の要求、さらには制作側から出演者への責任と安全性の要求が高まっていると紹介しており、臨時党支部の設立はこういった安全を形で証明するものとなっている。

なお、臨時党支部とは文字通り臨時的に作られる組織で、1つのプロジェクトが進行時に、それに関わる人々の政治的学習を推進し、管理を行う。プロジェクトの終了によって自然解除となる。

臨時党支部の設立についてネットでは、「これで規律の問題がクリアになるなら、作品にとっても出演者にとっても良いことだ」「何かしらの問題があると自覚する出演者は自ら身を引くことになるだろう」「俳優が出演作まで丸ごと封殺対象となれば、その作品に関わる全員が被害に遭う。それを事前に防ぎ、芸能人に自立を促すいい手段になる」などと、好意的に受け止める声も集まっている。(Mathilda)