中国当局による芸能人のファンコミュニティーに対する「清朗」行動が実施されて以来、何人かの人気俳優が芸能界から追放されたり、過熱するファンの「推し活」をクールダウンさせようと、いくつかのドラマが放送延期に遭ったりと、今、中国の芸能界は落ち着かない状況にある。

こうした中、真っ先に影響を受けたドラマと言えばシャオ・ジャン(肖戦)と人気女優のヤン・ズー(楊紫)が共演した「余生、請多指教」。この作品は2019年11月にクランクアップし、今年8月になっていよいよ9月8日からの放送開始が報じられていたが、またしても延期となり、ファンから落胆の声が相次いでいる。シャオ・ジャンが出演した大ヒットドラマ「陳情令」が放送されてから、アンチファンによる嫌がらせが深い傷となり、2年たった今でもシャオ・ジャンのキャリアに影響を及ぼしているとみられている。

対照的に、同じくブロマンス作品「山河令」への出演をきっかけにブレークした俳優のゴン・ジュン(龔俊)は過去に制作されたドラマが着々とオンエアとなり、最近では4年前に出演した恋愛ドラマ「而你剛好発光」の放送も決まり、キャリア上昇期に幸運に恵まれているかのようにみえる。

同じく無名俳優の時代を経て一躍トップスターの座へと躍り出た2人だが、人気爆発後のファンの行動が2人のキャリアの明暗を分けているとみられている。シャオ・ジャンは「陳情令」がヒットしてから自身の熱狂的なファンが二次創作やCP(カップル)ファンに対し攻撃を繰り返したことで、結果的にシャオ・ジャンが濡れ衣を着せられることになった。一方でゴン・ジュンは「山河令」のCPファンに対してあくまでも「お好きにどうぞ」の態度を取り続けていたが、不思議なことに彼のファンとCPファンの間で争う形跡がなく、両サイドとも「山河令」ブームがフェードアウトするまで淡々としている。

ファンコミュニティーによる過激行為を取り締まろうとついに政府が動き出したが、ネットが「清朗」になった頃、「余生、請多指教」とクランクアップしたばかりの「玉骨遥」は無事放送されるのか。ゴン・ジュンはこのまま役者としてのキャリアを積み上げていけるのか。ファンは期待しながら見守っている。(編集/RR)