「アジアのアカデミー賞」ことアジア・フィルム・アワード(AFA)の受賞結果が発表され、中国のチャン・イーモウ(張芸謀)監督が映画「一秒鐘」(One Second)で最優秀監督賞を受賞した。

今年で15回目を迎えたアジア・フィルム・アワードは8日、韓国・釜山(プサン)市で受賞結果の発表が行われた。2014年公開「妻への家路」(帰来)以来6年ぶりとなる人間ドラマを描く「一秒鐘」および、サスペンス作品「懸崖之上」(Impasse)によって11部門でノミネートされていたチャン・イーモウ監督が、最優秀監督賞を受賞。また、「一秒鐘」がデビュー作となった女優リウ・ハオツン(劉浩存)が最優秀新人俳優賞を受賞した。

「一秒鐘」は文化大革命を背景に、ある映画の上映事故に巻き込まれた人々の運命を描いている。監督自身の実体験をもとに、映画への情熱と考察を込めた1本となったこの作品だが、受賞にあたってオンラインで参加したチャン・イーモウ監督は、「映画に長年携わってきた自分にとって、特別な意味を持ち、映画へのラブレターのような作品」と愛着を語っている。

中国映画からは、昨年コロナ禍で全国の映画館が全面閉鎖されたのち、半年ぶりの再開でトップを切って上映され、映画界を活気づける一作となった「エイト・ハンドレッド 戦場の英雄たち」(八佰)が、最優秀視覚効果賞を受賞。また、日本映画「スパイの妻 劇場版」が最優秀作品賞、最優秀主演女優賞、最優秀衣装デザイン賞の3部門で受賞している。(Mathilda)