2021年11月30日、韓国メディアの聯合ニュースは、韓国青瓦台(大統領府)の徐薫(ソ・フン)国家安全保障室長が12月2日から2日間の日程で中国を訪問することを伝えた。

記事によると、今回の徐氏の訪中は、中国共産党中央政治局委員で中央外事工作委員会弁公室主任の楊潔チ(チは、竹かんむりに褫のつくり)氏の招待を受けてのことで、両氏の会談は昨年8月に韓国・釜山で行われて以来、約1年3カ月ぶりになるという。

記事は、今回の徐氏の訪中について「青瓦台(大統領府)と韓国政府が力を入れている朝鮮戦争の終戦宣言問題に向けた地ならし」との見方を示している。徐氏が今年10月にサリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)と米国で会談し、終戦宣言に関する韓国の立場を説明し、緊密な議論を続けることで一致していたことや、韓国と米国がいまだ合意に至っていない非核化に関する文言について、調整が最終段階に入ったとの報道があることにも触れ、「徐氏は現在までの終戦宣言をめぐる議論の結果を中国側に説明するとともに、北朝鮮を対話のテーブルに引き出すための事前協力を呼び掛けるのではないか」「来年2月の北京冬季五輪を朝鮮半島の平和進展のきっかけにするため、北京五輪に合わせた文在寅(ムン・ジェイン)大統領の訪中や習近平国家主席の訪韓、サプライチェーンの問題などについて議論するのではないか」と論じた。

記事によると、中国の邢海明(シン・ハイミン)駐韓大使は、11月22日に韓国YTNのインタビューで、「中国は『終戦宣言』についてオープンな態度を取る。中国は『朝鮮戦争休戦協定』に署名もした重要な国の一つであり、半島の平和会談や終戦宣言の発表のような重要な事務では、中国と綿密な意思疎通を図るべきだ」と回答したという。

記事は最後に、北朝鮮外務省の李泰成(リ・テソン)次官が9月24日、国営の朝鮮中央通信を通じて発表した談話を紹介。同氏は「われわれに対するアメリカの敵視政策が変わらないかぎり、終戦宣言は幻想にすぎない。時期尚早だ」と主張したという。(翻訳・編集/原邦之)