2022年4月28日、韓国・JTBCは「100ウォン硬貨に描かれておりなじみの深い李舜臣(イ・スンシン)将軍の肖像画について、描いた画家が親日派だと判明したことから別の絵に差し替えるべきだとの声が上がり、論争が3年間続いている」と伝えた。

韓国では1973年に、偉人の肖像画が乱立することを防ぐため、国が「標準」の肖像画を指定する制度が設けられた。この時に標準指定された李舜臣将軍の肖像画が、現在まで用いられている。これを描いたのが張遇聖(チャン・ウソン)画伯だが、2009年に同氏の名前が「親日人名辞典」に掲載されたことで、論争が始まったという。

張画伯は日帝時代、日帝を称賛する作品を公募美術展に出品させられていたという。遺族らは「積極的な親日売国行為ではなかった」と反発しているが、文化財庁顕忠祠管理所が10年に初めて、標準指定の解除を求めた。また、肖像画の服装も時代に合っていないと指摘され、17年にも顕忠祠管理所が指定解除を求めている。

しかし、肖像画は教科書や硬貨にも用いられており、それらも全て変更するとなれば膨大な費用がかかり社会的混乱も招くと予想されるとして、訴えは却下され続けてきた。20年に顕忠祠管理所は3度目の指定解除要請を行ったが、現在まで解決に至っていないという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「変更に賛成」「当然、変えるべき」「親日の画家が描いたんじゃなくても、16世紀の人物が19世紀の衣装を着てたら深刻な歴史歪曲(わいきょく)じゃないか」「歴史的人物の歪曲されたイメージを、費用問題を理由に放置したらだめでしょ」「もう流通している硬貨はそのままにして、新しく作る時に変えることはできないの?」「また親日勢力の時代が来たのに、変更しようと思う人がいるかね?」「左派は大したことじゃなくても何でも直せとうるさい」「ちゃんと学んだ人たちがきちんと関心を向けていれば、こんなことにはならなかったろうに。何も考えずに仕事するからこうなる」「将軍の魂を称えることが大事なのであって、今さら誰が描いたかは重要ではない。それに、親日人名辞典そのものが客観的なものではない」「親日なら、何か惜しいことがあるとしても、理由を問わず捨てるべきだ」など、賛否両論さまざまなコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)