中国メディアの21世紀経済報道は16日、韓国の自動車輸出が危機に直面しているとする記事を掲載した。

記事はまず、韓国関税庁の11日付発表によると、韓国の5月1〜10日の輸出額は前年同期比28.7%増で、品目別では半導体、石油製品、鉄鋼製品が前年同期より増加した中、乗用車は20.6%減と落ち込んだことを取り上げた。

その上で、輸出減少の兆候は今年第1四半期から現れているとし、関税庁がその要因として、前年同時期に乗用車の輸出額が急増したことによるベースエフェクトの影響に加えて、世界的なサプライチェーンの問題が自動車生産や自動車用半導体、部品の需給に影響を及ぼしたことなどを挙げているとした。

記事によると、韓国の今年第1四半期の乗用車輸出額(中古車は含まず)は前年同期比0.6%減の109億2700万ウォン(約10億9600万円)、輸出台数は同8.3%減の52万台で、前年同期割れは2020年第2四半期以来、7季ぶりだ。

記事は、韓国の5月1〜10日の自動車輸出がマイナス成長となったのは、主に自動車部品の供給が途絶えたことによるものであり、韓国は中国からの部品輸入に大きく依存しているとする中国の専門家の見解を伝えた。また、韓国の自動車メーカーが中国からの部品輸入を選択する理由はコスト面を考えてのことで、エンジンやギアボックスなどのコア部品を除き、韓国車の部品のほとんどが中国で生産されているとする別の中国の専門家のコメントも紹介した。

その上で、世界的な原材料価格の高騰などの影響を受けてサプライチェーンが多重の困難に直面する中、韓国の完成車メーカーは海外依存を減らすためにサプライチェーンの再構築に取り組んでいるとし、東南アジア進出が「最適解」となる可能性があると指摘。現代自動車のインドネシア完成車工場が今年3月に完工し、東南アジアの電気自動車(EV)市場攻略に力を入れていくことや、現代自がLG化学の電池子会社、LGエネルギーソリューションとインドネシアに建設しているEV向けの電池工場が、2024年上半期の量産開始を目指しており、年間生産能力は10ギガワット時で、EV15万台分の電池を供給できるようになることなどを伝えている。(翻訳・編集/柳川)