2022年5月26日、韓国・朝鮮日報によると、15年12月に締結された日韓慰安婦合意をめぐり、韓国外交部が尹美香(ユン・ミヒャン)議員(当時の元慰安婦支援団体代表、元『共に民主党』所属で現在は無所属)に合意内容や進行状況などを事前に知らせていたことが分かった。

朝鮮半島の人権と統一のための弁護士会(韓弁)は同日午後に記者会見を行い、4件の文書を公開した。

それによると、外交部関係者と尹議員は15年の3月9日、3月25日、10月27日、12月27日の4回にわたり協議した。3月9日の文書には「日韓合意の動向」「既に死亡した慰安婦被害者に対する補償問題」「被害者の意見収集」「近年の韓国挺身隊問題対策協議会(元慰安婦支援団体、現在は『日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯』)の活動」について意見を交換したと記録されている。

元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)さんは20年5月の記者会見で「日韓合意により10億円が日本から支払われるということは(尹美香)代表だけが知っていた」と暴露し、これに対し尹議員は「合意前日に連絡を受けたが、核心部分の内容は知らされなかった」と反論していた。

韓弁は記者会見で「尹氏は(合意当時の)朴槿恵(パク・クネ)政権が慰安婦被害者や支援団体の意見を聞きもせず日本と合意したと批判していた」とし、「なぜそんなことを言ったのか分からない」と尹議員を批判した。

また、公開された別の文書では、外交部関係者が合意前日の12月27日に尹議員と協議し、「今回の合意内容には日本政府の責任痛感、安倍晋三首相の謝罪・反省の表明、日本政府による10億円の拠出(財団の設立)などの内容が含まれる」と説明したことが記録されているという。

これについて尹議員は「慰安婦問題の最終的・不可逆的解決や慰安婦像問題解決への努力など屈辱的な合意事項についての説明はなかった」とし、「外交部が協議の過程で、非公開合意の内容については知らせなかったという事実がはっきりした。協議記録全文を公開してほしい」と述べているという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「衝撃的」「全部知っていたのに慰安婦被害者には教えなかったということ?」「尹氏は本当に恐ろしい人」など驚く声が上がっている。

また「日本の首相が謝罪までするなら韓国としては最高の合意だ。それなのになぜ拒絶する?尹氏は絶対に日韓の和解なんて望んでいない」「慰安婦問題が解決したら支援団体の存在意義がなくなるから必死に知らないふりをしていたようだ」「尹氏を今すぐ逮捕するべき」と批判する声も。

その他「この事実を共に民主党が知らなかったはずがない。知っていながら尹氏をかばい、国会議員のバッジを付けさせていたのだとしたら、尹氏1人の責任ではなく党全体の問題だ」「共に民主党は反日がなければ生きていかれない」「政権が変わったからこうして表面化した。変わらなかったらこの事実は一生隠されたままだった」「哀れな慰安婦被害者のための金を横領しても堂々と国会議員を続けられる国。これが韓国の現状だ」などの声も見られた。(翻訳・編集/堂本)