2022年6月2日、韓国メディア・イーデイリーは「日本のシャープがサムスンに押されるしかなかった理由は?」と題する記事を公開した。

同メディアは、日本経済新聞が2日に報じた記事の内容に触れ、シャープからサムスンに転職した元エンジニアの武内薫氏が分析したサムスンの強みについて紹介。「厳格なセキュリティー管理」や「シャープの6〜8割程度のコスト」、「海外からの積極的な技術者の受け入れ」「徹底的なライバル企業の動向チェック」「研究開発部門の手厚さ」「所得補償など技術者に対する処遇の良さ」などが主な要因であると説明している。

例えば武内氏は、サムスンではシャープ時代の1.5倍の年収を得ていたといい、「絶対成果主義で競争は激しいものの、役員クラスになると世界が変わる。ただし成果が出ないとクビを宣告される」と告白。サムスンでは厳しい試験を勝ち抜いて入社した社員に対して福利厚生も充実しており、「成果を出すとインセンティブもあるので必死に働く」「役員は退職後2年間所得が補償されるため、収入減を補うために他社へ行き技術を売るパターンを防止する狙いもある」との見解を明かした。

ただし、「今は中国が韓国の人材を引き抜いている」とし、中国でパネルの最大手になった京東方科技集団(BOE)にはLG出身者が、華星光電(CSOT)にはサムスン出身者が多い」と説明。「日本と同様に韓国でも政府が技術流出のための施策を打ち出しているが、効果は疑問」と語っている。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「これこそがまさに『克日』だ。感情的に反日をあおり、不買運動をしても意味はない」「シャープは今やサムスンに押されてから20年が経ち、もう完全に眼中にない企業」「青色LEDの開発でノーベル賞を受賞した日本人も、『若い科学者は日本から出るべき』と言ってたよね」「シャープはトレンドの変化よりも自社のルーツばかり重視してきたから発展できない」など、シャープに対する否定的な意見が多く寄せられている。

しかし一方では、「サムスンもいつシャープのようになるか分からない」「サムスンの原価が低いというのは納得がいかない。下請けの中小企業ばかりに負担がいっている」「正直に言って技術力ではまだ日本の方がはるかに上だと思う。それはサムスンの副会長も認めている」「中国に技術を流出させている売国奴を捕まえて」などのコメントも見られた。(翻訳・編集/丸山)