2022年6月13日、韓国・世界日報は「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は候補者だった当時、旧日本軍慰安婦問題で必ず日本から謝罪を受けると元慰安婦女性に約束したが、政府は現在も明確な立場を示していない」と伝えた。

元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)さん(94)は13日、YTNの番組に出演し、「尹大統領は候補者時代、必ず謝罪を受けると言った。そうしてくれると信じている」と述べた。

李さんと日本軍性奴隷問題解決のための正義記憶連帯(正義連)は、昨年10月から慰安婦問題を国連拷問禁止委員会(CAT)に付託することを政府に要請してきた。国際司法裁判所(ICJ)に付託する場合は日韓両政府の同意が必要になるが、CATの場合は韓国政府単独で可能だ。今年1月には、支持者たちの署名を青瓦台(韓国大統領府)に渡している。当時、外交部は「慎重に検討する」と答えたという。

政府に登録された元慰安婦は240人だが、現在、存命者は11人で全員90歳を超えている。記事は「元慰安婦たちがCATへの付託を強く求めているのは、残された時間が長くないからだ」と伝えている。李さんもYTN出演時に「ナヌムの家(元慰安婦らが共同生活を送る施設)にいる人たちは『死ぬ前に解決しよう』と言っている。これ以上、待つことはできない」と訴えた。また、「尹大統領は大統領になる前、『大統領になれなくても慰安婦問題は解決する』と言った。あの時の言葉を信じている。ただ、今は(就任間もないため)忙しくて無理なようだ。約束してくれたから、必ず解決してくれると思っている」と話したという。

尹大統領は昨年9月、大邱(テグ)の日本軍慰安婦記念館を訪れ、李さんに会っている。その際、李さんの「慰安婦問題を解決してくれる人に投票する。公約してもらえるか」との言葉に、「日本の謝罪を必ず引き出し、おばあさんたちが受けた心の傷を全て解決します」と約束した。しかし、今年3月に日本軍慰安婦ICJ付託推進委員会が大統領選の各候補者に「慰安婦問題のCAT付託を進める計画か」「進めるなら、就任100日以内に進行するか」と質問した際、尹大統領の陣営は返答しなかったという。

尹大統領の就任後、李さんは数度にわたり「日韓関係改善より慰安婦問題解決が優先」だと主張しているが、政府は現在も黙している。記事は「物価高、北朝鮮核問題などの懸案が山積みの上、悪化した日韓関係の解決という宿題を抱えて出発した尹政権としては、日本に対し、まず慰安婦問題を持ち出すことが負担になっているのでは」と分析している。

外交部関係者は「政府の立場は5カ月前と変わらない」「さまざまな意見と外交的状況を考慮し、慰安婦問題国際機関付託の是非を検討する」とコメントしているという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「日本から謝罪を受ける?。そんな言葉を信じてるのか?」「可能性ゼロだね」「今のところ、そんなつもりはなさそうに見える」「謝罪を受けるどころか、独島(日本名:竹島)を売り渡しそうだよ」「当選した当時からぺこぺこへつらうのに忙しいのに、謝罪って(笑)」「ユニクロを着てアサヒのビールを飲んでる人が、まさか」「尹大統領に何ができる?。占いに行くか、お酒を飲みに行くとかぐらいでしょ」「北朝鮮がミサイルや放射砲を撃ってもパンを買いに行ったり映画を見たりの尹大統領に何を期待するのか」「日韓問題は選挙用。当選したらあれこれ言い訳して、解決なんてしようとしない」など、「尹大統領に期待はできない」といった声が寄せられている。

また、「慰安婦問題はもういいかげんにしたほうがいい。過去に全て終わったこと。国益にプラスにならない」といったコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)