2022年6月20日、韓国メディア・韓国経済は「日本は“全滅”したのに…サムスン電子、今年1〜3月期に世界で9番目に多く稼いだ」と題する記事を掲載した。

記事は日本経済新聞の報道を基に「世界の主要企業1万3600社の22年1〜3月期の純利益は1兆829億ドル(約146兆円)で、前年同期比5%減少した」「世界の企業の純利益が減少したのは20年3月以降1年半ぶりのこと」と伝え、「今年2月にロシアがウクライナを侵攻し、世界企業の業績に冷水を浴びせた」と分析している。

また、記事は「今回は個別企業の業績の両極化が目立った」と指摘。サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコの純利益は378億ドルで、前年同期比168億ドル(81%)も増加した。国際原油価格の急騰により純利益、純利益増加率共に世界1位となり、昨年1位だったアップルは2位に下落した。純利益が急増した企業10社のうち半分が石油会社だったという。

BMWは自動車企業の中で唯一10位内に入った。純利益は113億ドルで3.6倍増加した。半導体不足の長期化に対応し、ロールスロイスなど付加価値の高い最高級ブランドを優先生産する戦略が成功したとみられている。

半導体とスマートフォンの販売増加を受け、サムスン電子の純利益も92億ドルに57%増えた。昨年は21位だった世界順位も9位にまで上がり、韓国企業として唯一10位内に入った。また、中国は金融会社4社が純利益10位内に入り、日本企業は1社も入らなかったという。

一方、純利益が最も大きく減少した企業はソフトバンクグループだった。ビジョンファンドの投資損失により181億ドルの純損失を記録した。前年同期より純利益が362億ドル減少したという。

純利益が2番目に多く減少したのは、203億ドルの赤字を出した英国の石油会社BPだった。ロシアへの経済制裁に賛同し1〜3月期にロシア事業撤退を決め、255億ドルの損失が出た影響とみられている。

1〜3月期に過去最大規模の赤字(49億ドル)を記録した韓国電力公社も、純利益が大きく減少した企業10位に入ったという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「サムスンは本当に偉大な企業だ」「韓国経済のためにサムスンにはもっと羽ばたいてもらいたい」など称賛の声が上がっている。

一方で「韓国電力公社の赤字は、脱原発を進めた文政権の業績だ」「原発廃棄、ガス・石炭の価格上昇で赤字を作り出した文政権が責任を取るべき」と前政権を批判する声や、「サムスンのおかげでプライドが守られる。でも株価はいつ上がるの?」「サムスンはお金をたんまり稼いでいるのになぜ株価が下がり続けているのか」と指摘する声も見られた。(翻訳・編集/堂本)