中国のSNSで14日ごろから、英ジョンソン首相が辞任し、中国企業に高給で雇われたとする情報が拡散した。「就職先」と見なされた企業は16日夜になり、「完全なる虚偽」と発表した。

ジョンソン首相は7日に保守党党首を辞任した。しかし、新たな党首が選出されるまでは引き続き首相としての職務を遂行している。

中国で広まった「怪情報」は、ジョンソン首相の年俸は15万7000ポンド(2600万円)だが、新たな職場では約5倍の75万ポンド(1億2300万円)の年俸などと紹介した。また、就職先は中国企業の結髪鑽石公司(結髪ダイヤモンド社)で、ジョンソン首相は同社の欧州総代理に就任したと説明した。なお、ジョンソン首相は一般の議員だった時期、各種の収入により80万ポンド(1億3100万円)の年収を得ていたという。

中国メディアの第一財経網などによると、「怪情報」の投稿者はジョンソン首相の「就職」情報はAP通信の報道によると紹介したが、AP通信のニュースサイトを探しても関連すると思われる記事は見つからなかった。

結髪鑽石(上海)有限公司と親会社の生命珍宝有限公司は16日夜に連名で、「ジョンソン首相が再就職」は事実無根の完全な偽情報であり、自社とは全く関係がないとする声明を発表。また、「怪情報」に書かれた「結髪鑽石公司」との社名を持つ企業は存在しないと主張した。同声明によると、「怪情報」が掲載されたSNSプラットフォームに問題ある投稿があったとして通報した。

ジョンソン首相は、辞任後の計画について明確な説明をしていない。英国では、ジョンソン首相は辞任後に講演や執筆の依頼、各種顧問の就任要請などで「ひっぱりだこ」になる可能性が高いとの見方が出ている。(翻訳・編集/如月隼人)