韓国政府はこのほど、2030年までに半導体製造産業チェーンの中の原材料、部品、設備の半分を自国で調達できるようにすることを目指すと表明した。中国メディアの財聯社が21日付で伝えた。

記事は、この表明について「韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の半導体産業強化戦略の一環だ」とし、「世界最大の半導体メーカーであるサムスンとSKハイニックスを抱える韓国はこの分野での『超大国』を目指すため、サプライチェーンの資源確保と安定性の強化を模索している」とした。

韓国の産業通商資源部など複数の省庁の共同声明によると、現在韓国の半導体製造装置の約20%と原材料の約50%は国内のサプライヤーから調達されていると推計されている。同声明は「自力でいくつかの成果を挙げたものの、ハイテクと重要技術は依然として海外に大きく依存している」とし、「米中貿易を巡る対立とウクライナ情勢が引き続き世界の半導体供給の安定を損なっている」と指摘した。

産業通商資源部は、「半導体産業への優遇税制や支援措置を拡大する。韓国の半導体産業は2026年までに計340兆ウォン(約35兆円)を投資する計画」としており、来年から中小企業の技術革新や半導体設計会社の合併・買収(M&A)に3000億ウォン(約315億円)を投資する予定。2024〜30年の間に電力と自動用半導体の研究開発に9500億ウォン(約1000億円)を、2029年までに人工知能(AI)用半導体の開発に1.25兆ウォン(約1300億円)を投じるという。

韓国政府は、半導体生産拡大の中心地であるピョンテク(平沢)市とヨンイン(龍仁)市を含む地域で、電力や水の供給など生産インフラへのさらなる資金提供を検討する方針だ。政府は大企業のインフラ投資に対する税控除の拡大も検討している。

同計画によると、韓国は官民一体で10年以内に半導体業界の人材を少なくとも15万人育成し、労働力を増強する。現在、半導体の輸出は9年連続で韓国の商品輸出のトップを占めている。2021年の韓国の全輸出に占める半導体輸出の割合は19.9%だった。(翻訳・編集/刀禰)