2022年7月24日、韓国・ニューシスは「日本円の価値が暴落しており、日本の1人当たり国内総生産(GDP)が間もなく韓国に逆転される見通しだとの分析が出ている」と伝えた。

記事は、東洋経済オンラインに掲載された、一橋大学名誉教授、野口悠紀雄氏による記事を引用。「日本の1人当たりGDPは韓国を下回り、米国に比べると半分以下となった」「単純な数字の話ではない。日本人は貧しくなり、日本の産業は力を失った」と伝えている。

野口氏は「円以外の通貨も価値が下落している場合が多いが、円は特に際立っている」と評している。円安が続き、22年5月基準の「実質実効レート」(10年を100とする)は61.77と、1971年とほぼ同水準になっていると指摘している。また、2020年の自国通貨建て1人当たりGDPを7月中旬のレートで換算する方法で日韓を比較しているが、それによると1ドル=140円まで円安が進むと、韓国の1人当たりGDPが日本を追い抜くという。

現在の1人当たりGDPの比較は、韓国が1ドル=1316.35ウォン換算で3万1902ドル、日本は1ドル=139円換算で3万2010ドルと、日本が韓国よりやや高い。ただ、12年には日本の1人当たりGDPは韓国の約2倍に達していたという。

また野口氏は、日韓の賃金水準にも逆転現象が現れていると指摘している。21年の国別賃金(自国通貨建て)は日本が444万円、韓国が4254万ウォン、米国が8万4737ドルだが、ドルで換算すると日本は3万1714ドル(1ドル=140円)、韓国は3万2316ドルとなると指摘。「賃金に関しては、数年前から韓国が日本を追い抜いており、その格差は徐々に広がっている」としている。

企業の時価総額についても、日本のトップ、トヨタ自動車は世界39位で2110億ドルだが、台湾の半導体メーカー・TSMCは11位で4339億ドル、韓国のサムスン電子は25位で2991億ドルとなっており、「日本は他国に比べ立ち後れている」と野口氏は指摘している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「日本は今や韓国の下にいる国だ」「日本なんてとっくの昔にダメになっている」などの声も寄せられているが、多くのコメントは「よその国の心配をしてる場合じゃない」という、韓国の状況を憂う内容となっている。

「何を言ってんの?。韓国が日本に追いつくなんて、まだまだだ」「ウォンは今1ドル=1300ウォンを超えている。韓国も危ない状況だよ」「日本は確かに昔ほどではなく、衰退していっている。でも、猛スピードで国が滅びつつある韓国が日本を追い越すのは難しいのではないか。30年代には人口の4分の1が高齢者になり、50年代には人口が4000万人を切るという状況なんだから」「それでも(日本の)基礎技術分野が最高であることは認めなければいけない。物作りの力は最高だ」「日本の国家負債比率は280%で世界一。でも基軸通貨国だし、昨年からは比率も少しずつ下がっている。一方、韓国は40%で世界20位圏。昨年から少しずつ増えている。このまだと5年後には70%の世界3位になる見通しだそうだ」「円安で一番被害があるのは韓国だ。日本製品が安くなり需要が増えるのだから」「日本が後退しているのであって、韓国が前進しているのではない」などのコメントが見られた。(翻訳・編集/麻江)