2022年7月28日、中国メディアの中国能源報は「自動車の究極の形はハイブリッドなのか」と題し、中国でハイブリッド車(HV)の売り上げが急速に伸びていることを報じた。

記事は、吉利、BYD、長城などが近年相次いでHV技術を発表しているのに続き、五菱汽車も先日HVとプラグインハイブリッド車(PHV)を発表したと紹介。業界関係者からは「わが国のHV市場は爆発的発展期を迎えつつある」との声が出ているとしたほか、化石燃料車から電気自動車(EV)への過渡的な存在と位置づけられているHVが、充電インフラの十分に整っていない現状において高い優位性を持っており、特に動力性能や燃費の面で中国企業の技術が日増しに成熟していると伝えた。

そして、中国メーカー製HVがインテリジェント化、省エネ化、低コスト化という強みを活かし、これまで市場を占拠してきた外資との合弁ブランドの化石燃料車に代替する存在にまで成長しつつあることを紹介し、従来は購入コストが化石燃料車より割高だったPHVも21年にBYDなどが製造コストダウンに成功し、化石燃料車の主流価格帯にまで価格を抑えることに実現したとしている。また、国の省エネ目標を実現するにはエンジン性能の改善だけではもはや難しく、HVの発展が業界にとって必須になっているという業界関係者の話を紹介している。

記事は、HV、PHVの中でも特にPHVが新エネルギー自動車の代表として脚光を浴びており、中国自動車工業協会がデータで今年6月のEV生産、販売台数がそれぞれ前年同期比1.2倍だったのに対し、PHVはこれを上回る1.7〜1.8倍という高い伸びを見せたことを伝えた。

その上で、中国自動車流通協会新エネ車分科会の章弘(ジャン・ホン)事務局長が「化石燃料車やHVに比べて、PHVは新エネ車補助金など手厚い優遇政策を受けることができる。また、燃油、電気の両方を節約でき、コストパフォーマンスでは同じクラスの化石燃料車をしのぎ、利用シーンではEVほどの制約がない」と語り、中国自動車工業協会の許海東(シュー・ハイドン)サブチーフエンジニアが「BYDや理想汽車など中国ブランドがPHV市場を切り開いた。今後10年、PHV市場は大きく成長するだろう」との見方を示したことを紹介した。(翻訳・編集/川尻)

自動車の究極の形はハイブリッドなのか