2022年9月14日、中国紙・環球時報は「民間人を虐殺した戦犯がどうしてエリザベス女王の国葬に?この国のネット民が激怒」と題し、先日死去した英国のエリザベス女王の国葬に、アフガニスタンで市民を虐殺した疑いのある元オーストラリア軍兵士が招待されたことが物議を醸していると報じた。

記事は「オーストラリアメディアが13日、現地ネットユーザーを震撼(しんかん)させる情報を暴露した」とし、オーストラリアの元特殊空挺部隊連隊(SAS)隊員で、かつてアフガニスタンで市民を虐殺した疑惑があるロバーツ・スミス氏がエリザベス女王の葬儀に招待されており、なおかつ市民の税金から渡航費用が出るとの報道を伝えた。

そして、同氏が就役中に多くの栄誉を獲得し、英国王室からオーストラリア兵士にとって最高の栄誉である「ビクトリア十字章」を得た際にはエリザベス女王との接見する機会も与えられたとする一方で、17〜20年にかけてオーストラリアメディアによって「アフガニスタンでの就役中に現地市民を虐殺した。さらに、殺害した障害者の義肢でビールを飲んだ」との情報が頻繁に報じられたとしている。

また、オーストラリア軍を監督する国防軍監査官が20年に、同氏の所属していたSASがアフガニスタンで民間人39人を殺害した上、これを含む多くの戦争犯罪を隠蔽(いんぺい)したと結論づける報告書を発表したと紹介。一方でオーストラリア軍や当時のモリソン政権は報告内容について厳粛に対処しなかったほか、現地メディアからは「彼および彼を庇護するオーストラリア軍が証人に圧力をかけ、口を封じた」との報道まで出たと伝えた。

記事はその上で、同氏がエリザベス女王の葬儀に招待されていることについてオーストラリアのネットユーザーが驚きと羞恥心を覚えたとし、英国や国連に対して同氏を英国から直接オランダ・ハーグ国際裁判所に移送するよう求める声も上がったと紹介した。また、招待した英国に対する批判も出ており、ある映画業界関係者が「英国王室は再び、戦争犯罪に見てみぬふりをする伝統を示した」と評したことを伝えている。(翻訳・編集/川尻)