中国国家自然科学基金委員会はこのほど公式サイトで、「2022年国家自然科学基金集中受理プロジェクト評価・審査結果に関する通告」を発表した。中国キャリアロケット技術研究院研究発展部が主導で申請した「サブオービタル長距離空・宇宙輸送システム全体設計・制御技術」プロジェクトが順調に評価・審査に合格し、プロジェクト立ち上げのサポートを得た。宇宙分野が初めて交通・輸送工学学科の重点発展方向に組み入れられた。

同プロジェクトの責任者かつ申請者で、中国キャリアロケット技術研究院長征8号キャリアロケットチーフデザイナーである宋征宇(ソン・ジョンユー)氏によると、長距離超高速輸送は近年、宇宙分野の研究の新たな注目分野になっている。米スペースX社は数十億ドルの経費で宇宙輸送機「スターシップ/スーパー・ヘヴィ」を開発しており、そしてこれを利用した1時間世界超高速輸送サービスの提供を研究している。商用化は2028年を予定。米空軍は2億ドル近くの経費を投入し物資の世界超高速戦略輸送を研究している。ドイツやイタリアなどの主要宇宙国も関連する技術研究を展開しており、2030年以降の運営を計画している。

サブオービタル長距離空・宇宙輸送システムは宇宙高度の超微小抵抗の特徴、大気圏内の浮力離陸と滑空降下の利便性を総合的に利用することで、長距離超高速輸送を実現するものだ。その全ライフサイクル内で広い速度範囲、長い航続距離、高い積載能力、多い再利用回数、高い信頼性、浮力離陸、滑空着陸などの任務の特徴を持つ。

同システムは実用化した後、大陸間を1時間単位で移動する能力を持つ。1時間世界超高速輸送、大衆化宇宙旅行などの新産業を生み出し、中国の戦略的新興産業の発展を促進し、科学技術の発展、宇宙技術のイノベーション、人類の交通モデルの変革を力強く牽引できる。

「サブオービタル長距離空・宇宙輸送システム全体設計・制御技術」プロジェクトは、未来の新型オリジナル交通輸送モデルを見据え、先端的模索と先導的な研究を展開し、オリジナルの理論方法体制の構築に取り組み、同システムの革新的な設計と応用のために先進的な設計理論と方法のサポートを提供し、未来の宇宙テクノロジーと交通の融合発展・産業の変革を推進する。(提供/人民網日本語版・編集/YF)