2022年9月21日、中国の検索エンジン大手の百度に、2度の航空事故により中国当局から運航停止処分を受けているボーイング737MAXが中国で復活する可能性があるとする文章が掲載された。

文章はボーイング737MAXが2018〜19年に2回の墜落事故を引き起こして346人の犠牲者を出し、中国政府が世界に先駆けて同機の飛行禁止令を出してからすでに3年余りが経過したと伝えた上で、近ごろ中国民航局とボーイングとの間で開かれた会議で同機の改修状況についての審査が行われ、報告書が出されたと紹介。この動きは、同機が再び中国の上空を飛行するチャンスを迎えようとしていることを意味するとした。

また、同機の飛行が世界各国で禁止された19年からの3年間、ボーイングは連続して欧州の航空大手エアバスに業績で負け続けており、今年7月1日には中国の3大航空会社がエアバスから旅客機292機を発注したとの情報も流れたことを紹介。厳しい状況の中で、同機の中国での飛行が再開すれば、ボーイングにとっては最大のグッドニュースになるとの見方を示した。

一方で、中国市場に進出してから50年が経過し、これまで莫大(ばくだい)なチャイナ・マネーを獲得してきた同社の中国ビジネスは、今後一層厳しい試練に直面することになると指摘。その要素として、エアバスとの競争が激化する中で、中国と欧州の関係以上に中国と米国との政治的な関係が悪化していること、今後数年の間で中国製のC919旅客機が大量に導入され、中国の航空機市場がボーイング、エアバス、中国企業の三つどもえ状態になるであろうことを挙げている。

文章は最後に「ボーイングにとって中国市場の重要性は言うまでもなく、問題は同社がチャンスをつかめるかどうかだ。チャンスをつかむためには、技術力を高めて航空事故の再発を防ぐこと、そして米中関係の改善に多くの貢献を果たすことが必要だ。中国の大型飛行機市場はますます競争が激しくなる。中国市場を軽視し、中国の利用者をリスペクトしないメーカーは、市場から淘汰(とうた)される可能性がある」と評した。(翻訳・編集/川尻)