独メディアのドイチェ・ヴェレは26日、「中国人ジャーナリストが異例の防疫政策批判を行った」と報じた。

胡錫進(フー・シージン)氏は中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報の元編集長で、その強硬な発言が注目を集めると同時に、中国の政策の目安とされてきた。

記事によると、胡氏は25日、自身の微博(ウェイボー)アカウントで「中国の専門家が新型コロナウイルス感染症の防疫問題について、多くの意見を述べることを望む」と発信。また、「国は感染状況を包括的に研究し、その結果を国民に明らかにすべき」「政府が今後、防疫政策を緩和するかどうかにかかわらず、メリットとデメリット、そして中国の全体的な利益が何であるかを説明すべき」との考えを示した。

記事は、「規制の厳しい中国のインターネット環境の中で、胡氏がこのように中国政府に透明性を訴えることは異例だ」と指摘した上で、胡氏の投稿にはネットユーザーから好意的な声が寄せられているとし、「何もしないことには反対だが、過度な防疫にも反対」「完全に開放するのではなくより正確な対応が必要。(過度な防疫が)経済に影響を与えすぎないように」といったコメントを紹介した。

記事は、「中国は新型コロナの拡大以降、厳格な防疫政策を実施している。欧州など多くの国がウィズコロナを選択する中で『生命至上主義』を掲げてさまざまなレベルの都市封鎖(ロックダウン)を行い、感染者や濃厚接触者は隔離または行動が制限されている」と説明し、「中国のネットユーザーらは(こうした)厳しい防疫政策にうんざりしている」とした。

そして、中国疾病予防コントロールセンターの疫学首席専門家である呉尊友(ウー・ズンヨウ)氏が「新型コロナの発症数と死亡数は減少するだろう」との見通しを示す一方、「今冬には新たな波が発生する可能性がある」と述べたことで、これまでの厳しい管理が継続されると判断した多くのネットユーザーから不満の声が上がり、呉氏の微博投稿はコメント機能がオフにされ、これを報じたメディアのコメント欄もオフになっていると紹介。「この話題が依然として敏感なものであることを示している」と評した。(翻訳・編集/北田)