2022年11月14日、韓国・国民日報によると、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の東南アジア歴訪に同行中の金建希(キム・ゴンヒ)夫人が先天性の心疾患を持つ少年と撮影した写真をめぐり、野党議員らから「オードリー・ヘップバーンのまねごとだ」と批判の声が上がっている。

野党「共に民主党」のキム・ヨンミン議員は13日、SNSで「まねしたいのなら、服装やポーズではなく心と犠牲をまねせよ」とし、「まずは苦しんでいる人たちを装飾品のように活用する邪悪さから捨ててほしい」と批判した。

金夫人は12日、カンボジアのプノンペンで心疾患を持つ14歳の少年と面会した。金夫人は当初、首脳配偶者プログラムとしてアンコールワットを訪問する予定だったが、急きょ変更し少年の自宅を訪れた。金夫人が少年の自宅を訪問した後、韓国大統領室は金夫人が少年を抱きかかえる写真を公開した。

キム議員だけでなく、この写真を見たネットユーザーからも、金夫人が写真の構図や服装で「オードリー・ヘップバーンをまねしている」との指摘が相次いだ。また公式のスケジュールをキャンセルして少年の自宅を訪問したことが「外交上の非礼」に当たるとの指摘も出ているという。

野党支持者のフードコラムニスト、ファン・ギョイク氏は「各国の首脳配偶者は会議主催国の意思を尊重し、アンコールワットを団体で訪問したが、韓国の大統領夫人だけオードリー・ヘップバーンのコスプレをした」とし、「これはカンボジアのためではなく、金夫人自身のイメージを向上させるための活動だ」と批判した。キム・ジンエ元国会議員は「大統領の配偶者が公式のスケジュールを拒否するのは外交の場において正しいことなのか」「なぜこんなにたくさんの写真を公開するのか。大統領夫人は公的身分でありセレブではない」などと指摘した。

一方、与党「国民の力」の常勤副報道官を務めたキム・ヨンジュ時事評論家は「国際救護団体の親善大使を務めた女優のキム・ヘジャやチョン・エリも同じ構図の写真を複数枚公開している」とし、「生活や医療環境の面で比較的脆弱な場所にいる子どもたちは健康状態が良くなく、発育も十分でない。訪問した人が彼らを抱きかかえる姿勢になるのは当然のことなのに、それすらも批判や皮肉の対象になるならお手上げだ」と述べたという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「服装も姿勢も視線の向きも完全にオードリーと同じ(笑)」「国が準備した公式行事を断ってそんな写真を公開するなんて正常じゃないよ」「恵まれない子どもたちを使ってショーをしているだけ。不機嫌なのが顔に出ている」「各国の首脳夫人らの中では存在感を示せないから、どうにか1人だけ目立とうと芸能人のまねをしたのだろう」など金夫人に否定的な声が上がっている。

一方で「アンコールワットに行っても『観光しに行ったのか』とたたかれていたはず」「どうせ何をしても批判されるのだから好きなことをしたらいい」「国のお金で洋服を買い、観光地を遊び回っていた前大統領夫人よりはまし」など擁護の声も寄せられている。(翻訳・編集/堂本)