2022年11月16日、韓国・ノーカットニュースは、インドネシア・バリ島で行われた中韓首脳会談について、「25分で終了した上、結果発表にも温度差が見られた」と伝えた。

記事によると、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は15日、尹政権発足後初となる会談を行った。中韓首脳の対面での会談は19年12月以来、約3年ぶり。

会談は午後5時11分ごろに始まり25分間行われた。記事は「両首脳のゆっくりな口調や、あいさつと同席者の紹介、通訳が入ることを考えると、たった25分の会談で深い議論はできなかったとみられる」と分析している。

また記事は「会談後に両国が発表した資料からは、国際情勢と地域情勢、北朝鮮を含む朝鮮半島情勢に対する両首脳の温度差がはっきりと感じられた」と指摘している。

韓国大統領室の資料によると、尹大統領は「普遍的価値と規範に基づいて国際社会の自由・平和・繁栄を追求することが韓国政府の外交目標」だとし、東アジアと国際社会の自由・平和・繁栄を増進させるため中国の役割を強調した。

一方、中国側の資料によると、習主席は中韓の戦略的疎通の強化と政治的信頼増進の必要性を提起すると同時に、自由貿易秩序の維持とグローバルサプライチェーン安全保障の必要性に焦点を当てた。また経済協力を政治化、安保化させることに反対する考えもはっきり示した。記事は「韓国政府が米国主導の対中国包囲網に加担することに不快感を示したと解釈できる部分だ」としている。

北朝鮮・朝鮮半島問題に関しては、さらにはっきりと見解の違いが見られたという。韓国大統領室は、習主席が「中韓は朝鮮半島問題に共同利益を持つ」とし、韓国が南北関係を積極的に改善していくことを願っているとの考えを示したと発表した。さらに尹政権の対北朝鮮政策である「大胆な構想(北朝鮮が非核化に動けば経済支援を行う)」についても、習主席が「北朝鮮が応じるなら積極的に協力する」と支持したと明らかにした。

ところが中国側の発表では、北朝鮮問題や朝鮮半島の状況、「大胆な構想」について一切言及がなかったという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「韓国側が必死に頼むから仕方なく会ってくれた感じ」「実際に話せた時間はわずか。これを首脳会談と言えるのだろうか。バイデン大統領とは3時間も話したのに」「税金の無駄遣いだ」「恥ずかしい。中国の発表にはないのに『大胆な構想を支持してもらった』だなんて…。ただ形式的に会ってくれただけ。プライドが傷つく」など、不満げな声が多数寄せられている。

また「尹大統領は写真を数枚撮れただけで満足しているのだろう」「習主席の前で『高高度防衛ミサイル(THAAD)を追加配備する』と言わなかっただけでも幸いだと思わなきゃ」「尹大統領の能力を考えると十分すぎる出来」「25分も話したのか。バイデン大統領との48秒よりはずいぶん成長した」など皮肉交じりの声も見られた。(翻訳・編集/堂本)