2022年11月16日、中国のポータルサイト・捜狐に、韓国が新エネルギー車のバッテリー産業で中国とシェアの奪い合いを繰り広げているとする記事が掲載された。

記事は、韓国産業通商資源部の李昌洋(イ・チャンヤン)長官が10月27日、新エネ車用バッテリー産業の発展を大々的に推進し、二次電池産業を第2の半導体産業に育てる計画を発表したと紹介。電気自動車(EV)バッテリー分野における韓国の実力は決して侮ることはできず、LGの今年9月における新エネ車バッテリー搭載量が8.8ギガワット時で寧徳時代に次いで世界2位となっており、LGにサムスンSDI、SK Onを加えた韓国3大バッテリー企業の世界EVバッテリー市場シェアは25%に達していると伝えた。

その上で、韓国政府がバッテリー産業のさらなる振興プランを打ち出した背景には、新エネ車消費市場の急速な拡大があると指摘。新エネ車の発展は完成車メーカーだけでなく、川上、川下産業のメーカーにとっても大きな発展のチャンスとなり、特に「バッテリーを制したものが天下を制する」とまで言われるほどバッテリーの重要度が高い新エネ車産業において、完成車市場では中国に大きな差を付けられている韓国がバッテリー産業を突破口に選択するのは自然なことだと説明した。

また、現在は欧州市場において新エネ車ブランドの参入競争が激しくなっており、BYD、蔚来、小鵬、吉利といった中国ブランドも続々欧州進出を果たしていると紹介。その中で韓国のバッテリー企業は欧州への投資を拡大し続け、中国企業との競争で優位に立とうとしていると伝えた。その例として、LGが2026年までにポーランドで約400億元(約8000億円)を投じて工場を建設し、23年には年産260ギガワット時の生産能力を実現する計画を立てているほか、サムスンSDIも19年よりハンガリーでバッテリー生産ライン増設に向けた投資を行い、SKも同じくハンガリーにバッテリー工場を建設する計画だと紹介している。

さらに、米国においても、LGが今年8月にEVバスメーカー、プロテッラとの提携更新契約を結び、米国での工場増設への足掛かりとの見方が出ているほか、SKとフォードの合弁企業が北米に2か所のバッテリー工場建設計画を立て、25年までに年産60ギガワット時の量産を実現する見込みであること、サムスンはイリノイ州中部地域にバッテリー工場を建設する予定であることなどを伝えた。

記事は、現在の世界の動力用バッテリー市場において中国がトップの位置を確保している一方で、韓国企業の市場シェアが高まり続けていると紹介。「中国のバッテリー企業は特に、LG、サムスン、SKなどの韓国企業の戦略に警戒しなければならない。今後長きにわたり、韓国企業が主なライバルになる可能性がある」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻)