現地時間16日、エジプトのシャルム・エル・シェイクで開催された国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)の現場で、「中国の二酸化炭素回収・利用・貯留(CCUS)の新たな進展」と題したサイドイベントが開かれた。その席上で、「中国のカップリングCCUS水素製造のチャンス(報告)」(以下、「報告」)が正式に発表された。科技日報が伝えた。

報告の要旨は下記の通り。

中国の2020年の水素製造量は約3300万トンで、世界の約3割を占めた。中国の約3分の2の水素が石炭水素製造工場で製造され、水素製造業界の二酸化炭素(CO2)排出量は3億6000万トン。中国は現在、大規模な石炭水素製造を行う世界で唯一の国になっている。

水素で中国のカーボンニュートラルの目標達成を支えるためには、水素製造プロセスの低排出化が極めて重要となってくる。中国のエネルギー資源の条件は「石炭は豊富だが、石油とガスは不足」となっている。そのため石炭資源が豊富でCO2貯留条件が優れ、再生可能エネルギーが限られている地域において、カップリングCCUSの石炭水素製造技術は、低コストで低排出水素を製造する選択肢であると同時に、CO2輸送及び貯留インフラの建設をけん引できる。

中国水素エネルギー連盟は、中国の水素エネルギーの需要は2030年に3700万トンに、2060年には9000万トン以上に拡大すると予測している。しかも中国の多くの石炭水素製造工場が竣工を控えており、CCUSの導入はこれらの工場の排出削減に重要な効果を発揮することになる。

CO2回収と水素は、未来の合成燃料の重要原料となる。現在は生産コストが高いが、合成燃料は長距離輸送、特に航空業における数少ない排出削減プランの一つとなっている。また中国のCO2回収は石油採掘率の向上、化学品及び建材の生産に使用できる。これらの用途において、CO2が再び大気中に放出される可能性があるため(合成燃料の燃焼による排出など)、しっかり計算し排出削減量を確定することに注意を払う必要がある。(提供/人民網日本語版・編集/YF)