中国紙・環球時報(電子版)は22日、韓国について、「2四半期連続で対中貿易赤字、メード・イン・コリアはアップグレードに努め中国市場を保つ」とする記事を掲載した。

韓国の聯合ニュースやSBSテレビ、香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの報道を引用して伝えたところによると、韓国の今年の累積貿易赤字は20日時点で過去最大の399億6800万ドル(約5兆6800億円)に達した。韓国経済の柱である輸出が不振だ。対中貿易は1992年の国交正常化以来初めて2四半期連続の赤字を記録した。

韓国関税庁が21日発表した11月1〜20日の輸出額は前年同期比16.7%減少した。品目別では、乗用車や石油製品が増加した一方で、鉄鋼製品、無線通信、精密機器、船舶などは減少。最大の貿易相手国である中国への輸出額が28.3%減ったほか、欧州連合(EU)、ベトナム、日本向けもそれぞれ減少し、貿易赤字が持続する可能性が大幅に高まっている。

韓国貿易協会によると、原材料価格の上昇や世界経済の減速などの循環的要因が赤字の主な原因だが、状況が改善した後でも、中国の貿易構造が変化しているため、かつてのような黒字を計上する可能性は低い。

中国がかつて韓国から輸入していたディスプレーや半導体などの中間財は国内で大規模生産されている。加えて、グローバルサプライチェーンにおける製造ハブとしての中国の役割は、多国籍企業が多様化を目指すにつれて縮小している。中間財は、韓国の対中輸出で最大の割合(今年1〜9月は83.6%)を占めている。

同協会によると、貿易収支を改善するためには、中国が依存するハイテク中間財と消費財の輸出を拡大しなければならない。同協会の報告書は「中核素材と部品のハイテク中間財を中心とした安定した輸出サプライチェーン体制を確保する必要があり、ハイテク中間財の付加価値をさらに高めるための技術革新が必要だ」と指摘している。中国の消費者市場での需要の高まりをターゲットにし、より多くの「二線都市」「三線都市」への参入も検討しなければならない。

過去10年を見ると、韓国から中国への消費財輸出は輸出総額の約3〜5%を占めるにすぎない一方で、中間財は80%近くを占めている。中国の消費者は所得と生活水準の向上により購買力が高まっている。韓国が中国に輸出した消費財全体に占める中高級品の割合は、2007年は48.1%だったが21年は66.6%だ。(翻訳・編集/柳川)