2022年11月29日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、英国のスナク首相が新型コロナ政策や警察によるBBC記者への暴行報道について中国政府を批判したことについて、中国側が猛反発したと報じた。

記事は、中国外交部が29日に開いた定例記者会見で、スナク首相が中国の新型コロナ対策や、上海での抗議行動を取材していたBBC記者が現地警察官から暴行を受けたことについて批判を展開したことについて外国メディアの記者から質問を受けた同部の趙立堅報道官が、強い口調で長々と逆批判を展開し「英国は事実を無視して乱暴に中国の内政に干渉している。ダブルスタンダートでもてあそぶのはやめよ」と述べたことを伝えた。

そして、BBC記者に対する暴行問題について趙報道官が「警察はこの記者に対し、現場にいる人々に退散指示を出すことを明確に告知していたにもかかわらず、この記者はその場を離れようとしなかった上、記者の身分証を提示しなかった。そのため警察官は記者を強制的に退去させた。一連のプロセスは完全に法律法規の枠組み内で行われたものであり、BBC記者の方が警察の取り締まりに非協力的だったにもかかわらず被害者のように振る舞った。BBCは事実を歪曲(わいきょく)し、警察が記者を逮捕し暴行したとあおり立て、汚い水を中国側に浴びせた。これは、悪意を持ってわざとトラブルを起こすというBBCの一貫したやり方だ」と主張したことを紹介している。

趙報道官はまた「外国メディア記者は中国で報道の権利を享受すると同時に、中国の法律法規を遵守しなければならず、それはどのメディアも例外ではない。これはいわゆる報道の自由とは別の話だ」と述べるとともに「中国には多くの外国メディアがいるが、どうして毎回BBCばかりが問題を起こすのか。これは真剣に考えなければならない問題だ」とコメントした。

さらに、英国で近年発生した抗議デモにおいて警察当局が数百人のデモ参加者を逮捕し、その過程で徒手空拳の相手に暴力を振るったこと、数年前に保守党の会議にて「正当な権利を行使して意見を述べた」中国の記者が身柄を拘束された上に有罪判決を受けたことなどを事例として挙げ、「逆に英国政府に対し、国内の抗議デモ参加者にどんな扱いをしているのか、記者をどのように扱っているのかと問いただしたい」と疑問を投げ掛けた。

記事は、英ロイターが今回の事件について「英国と中国による長期的な外交上の緊張関係をさらに深めることになった」と評したことを紹介している。(翻訳・編集/川尻)