独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは9日、発言の鋭さから「戦狼外交官」と呼ばれた中国外交部の趙立堅(ジャオ・リージエン)報道官が異動したと報じた。

記事は、趙氏が外交部の国境・海洋事務局副局長に就任したことを伝え、「昨年12月初旬の定例記者会見が最後に担当した会見だ」と説明した。また、趙氏がSNS上で1000万人近いフォロワーを抱えているとの報道を紹介。「異動の知らせはネットユーザーの関心と議論を引き起こした」とし、「外交部が外交スタイルを変え始めている」との見方や、「妻の発言が異動に関係しているのではないか」との推測があることを伝えた。

記事によると、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)では先月、趙氏の妻とみられるアカウントが薬が買えないことへの不満をつづり、その後の投稿で近隣住民が解熱剤を分けてくれたことへの感謝を示した。この行為はネットユーザーの議論を呼び、ある人は「妻のさまざまな言論が趙氏のイメージと仕事にマイナスの影響をもたらした」とコメントしたという。(翻訳・編集/野谷)