サウジアラビアとイランの協議が6日から10日にかけて北京で開かれたことを受け、中国外交部の報道官は11日、「今回の北京対話は重大な成果を挙げた」としました。さらに「両国は関係改善に関するロードマップとタイムテーブルを明確にし、今後の協力展開に向けても堅実な一方を踏み出した」と述べ、中国側として高く称賛し祝賀する立場を示しました。

今回の協議にはサウジアラビアのアイバン国務大臣兼国家安全保障顧問とイランの外交政策を統括する最高安全保障委員会のシャムハニ事務局長が出席しました。中国、サウジ、イランの3カ国が共同声明を発表したほか、サウジアラビアとイランは2カ月以内に外交関係を正常化し、互いの大使館を再開させ、大使の相互派遣を手配するとした上で、2国間関係の強化を検討すると発表しました。

また、今後の中東地域の平和安定に向けた中国側の取り組みについて、報道官は「中東国家の主人公としての地位を尊重し、同地域で地政学的な競争を繰り広げることに反対する。排他的なグループを作り上げるつもりもなく、その興味もない」と強調しました。その上で、「中東国家が対話と協議によって対立を解消し、共に地域の長期的な安定の促進に取り組むことを支持していく」との考えを示しました。(提供/CRI)