韓国即席麺の世界的な人気が続く中、食品大手3社の昨年の業績がいずれも好調だったことが分かった。即席麺業界は映画や音楽など「Kコンテンツ」の後押しもあり、当分の間、世界で人気が続くと見込んでいる。

韓国・聯合ニュースによると、昨年の即席麺の輸出額は前年比24%増の9億5200万ドル(速報値、約1400億円)だった。輸出額は昨年1〜10月の累計が7億8500万ドルで、年間として過去最高を記録した2022年(7億6500万ドル)を上回っていた。

即席麺の年間輸出額は15年から9年連続で増加。一部の食品メーカーは韓国だけでなく海外でも生産しているため、韓国即席麺の世界市場規模は輸出額より大きい。

韓国映画やバラエティー番組などに即席麺が登場して世界から関心を集め、SNS上で広がるチャレンジ企画などもプラスの影響を与えた。新型コロナウイルスの流行で手軽に食べられるものを求める人が増えたことも輸出増加につながった。

金融監督院によると、即席麺「辛ラーメン」を販売する農心の昨年通年の営業利益(連結ベース、速報値)は前年比89.1%増の2120億ウォン(約238億円)。売上高は9.0%増の3兆4105億ウォン、純利益は47.8%増の1714億ウォンだった。

農心は「即席麺、スナック菓子など国内主力事業の売り上げ増と海外事業の成長などにより営業利益が増加した」と指摘。同社の主力商品・辛ラーメンの昨年の世界売上高は1兆2100億ウォンで、過去最高を達成した。

農心は今年下半期(7〜12月)に米国第二工場の生産ラインを増設し、来年ごろに第三工場を着工する計画だ。海外消費者の味覚に合った商品を開発し、現地で発売する。一方で、既存の商品のマーケティングも強化する。

即席麺「ジンラーメン」などを製造するオットゥギの昨年の営業利益は37.3%増の2548億ウォン、売上高は8.5%増の3兆4545億ウォンを記録した。ただ、一昨年に系列の持ち株会社を吸収合併した反動で、純利益は1615億ウォンと41.9%減少した。

三養食品は昨年の営業利益が前年比31%増の1468億ウォン、売上高は62%増の1兆1929億ウォンだったと発表した。営業利益1000億ウォン、売上高1兆ウォンを上回ったのは創業後初めて。純利益は56%増の1249億ウォンだった。同社は昨年、即席麺「ブルダック炒め麺」などの海外での売り上げが増え、好業績を収めたと説明した。

三養食品も海外法人を中心に輸出規模を拡大する努力を続け、韓国南東部の慶尚南道・密陽に第二工場を建設するという。(編集/日向)