[17日 ロイター] - <為替> ニューヨーク外為市場では、中国の強い経済指標や米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測の後退を背景に、ドルが主要6通貨に対して一時、10カ月ぶりの安値を付ける一方、円に対しては小幅上昇した。

中国の第2・四半期の国内総生産(GDP)が前年同期比6.9%増と予想を上回り、小売売上高や鉱工業生産の月次統計も堅調だったことから、中国と貿易上の結び付きが強いオーストラリアの豪ドル<AUD=D4>が対米ドルで2年強ぶり高値の0.7840ドルに急上昇した。

みずほ(ニューヨーク)のFXストラテジスト、サイリーン・ハラジリ氏は「予想を上回る中国の経済統計が、新興国市場の支援要因になった」と述べた。

また、14日に発表された米消費者物価指数(CPI)が予想を下回り、市場が織り込むFRBの年内追加利上げの確率は50%を切った。

クレディ・アグリコル(ニューヨーク)のFXストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は「市場はFRBが近い将来に利上げすることを確信していない。こうした環境下、ドルは苦戦している」と述べた。

<債券> 米金融・債券市場では狭いレンジでの取引となる中、国債利回りが低下。市場の関心は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けられている。

米連邦準備理事会(FRB)が来週の会合で、バランスシートの縮小について討議するかどうかが注目される。

アクション・エコノミクスはブログで、堅調な米雇用統計は全般的に好調な成長見通しを踏まえ、FRBが早ければ来週にバランスシートの縮小開始を発表する可能性があると指摘する。

ジャフェリーズのマネーマーケット・エコノミスト、トム・シモンズ氏は、利上げがなければ短・中期債への追い風となる一方、バランスシートの縮小は長期債への圧迫要因になるとし、「今週イールドカーブが幾分スティープ化する可能性があるだろう」との認識を示した。

週内に実施される米企業の起債にも注目が集まっている。アナリストによると、国債の金利を確定しようとする動きから、今週は起債が立て込む状況となっている。

<株式> 米国株式市場は、主要株価指数がほぼ横ばいで取引を終えた。企業の四半期決算で明暗が分かれる中、公益株や消費関連株が買われた一方、ヘルスケア関連株は売られた。

個別銘柄では、資産運用最大手のブラックロック<BLK.N>が3.1%下落。四半期決算の利益が市場予想を下回ったことを受けて売られた。

日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)<PG.N>は0.5%安。著名投資家ネルソン・ペルツ氏率いるファンド会社は、ペルツ氏をP&Gの取締役候補に擁立すると発表した。

食材宅配サービス会社ブルーエプロン・ホールディングス<APRN.N>(訂正)は10.5%急落。アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>傘下の一部門が今月、ブルーエプロンと競争するサービスの商標登録を申請した。アマゾンは0.8%高となり、一般消費財セクターをけん引した。

通常取引終了後の時間外取引では、動画配信サービスのネットフリックス<NFLX.O>が8.5%急伸。契約者数の伸びが予想を上回ったことが好感された。

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ドルが対ユーロで軟化したことに伴う割安感などを背景に買われ、続伸した。

外国為替市場では早朝からユーロに対してドル安がじわりと進行。これを受けて、ドル建てで取引される金塊などの商品に割安感が生じたことから、買いが優勢となった。また、市場ではイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長による先週の議会証言がややハト派的な発言と受け止められており、「年内あと1回」の利上げに懐疑的な見方が広がっていることから、この日も金利を生まない資産である金には買いが入りやすかった。また、このところ低調な経済統計の発表が相次いでいることも、安全資産とされる金の相場を支 える要因となった。

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、5営業日続伸した後の反動で利益確定の売りが優勢となり、反落した。

早朝からは売り買いが交錯。新たな弱材料は浮上していないものの、改めて米国内の在庫水準の高さが意識されたもよう。また、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国が24日に開く閣僚級監視委員会の会合では、一段の減産には踏み込まない見通しと報じられているほか、現在は協調減産が免除されているナイジェリアとリビアの産油量に上限を設ける案に関してもまとまるかどうか依然不透明で、相場は利食い売りにも押されて次第に下げ幅を広げる展開となった。

*<株式>の部分で、「アマゾン・ドット・コム傘下の食材宅配サービス会社ブルーエプロン・ホールディングス」から「アマゾン・ドット・コム傘下の」を削除し、直後の文章の主語を「アマゾン・ドット・コム傘下の一部門」に修正しました。