[19日 ロイター] - 米通信用半導体大手クアルコム<QCOM.O>の第3・四半期(6月25日まで)決算は、特許などを巡るアップル<AAPL.O>との法廷闘争が響き、減収減益となった。決算発表を受け、19日の米株市場引け後の取引でクアルコム株は2.3%安の55.40ドル。

クアルコム帰属の純利益は前年同期比40%減の8億6600万ドル(1株当たり0.58ドル)。

ただ、特別項目を除く1株利益は0.83ドルで、トムソン・ロイター・エスティメーツのまとめたアナリスト予想の0.81ドルを上回った。

売上高は11.1%減の54億ドル。

クアルコムは、アップルの委託メーカーがアップル製品の販売ごとのロイヤルティーを支払わなかったことが業績に影響したと説明した。

クアルコムとその供給先でもあるアップルは、スマートフォン用チップと特許ライセンスの売り上げを関連させるクアルコムのビジネスモデルを巡って対立し、訴訟合戦に発展している。

クアルコムのスティーブン・モレンコフ最高経営責任者(CEO)は、アップルとの係争では優位な立場にある、との見方を示した。

クアルコムのビジネスモデルは世界各国の規制当局や他の取引先も問題視している。

カナダの通信大手ブラックベリー<BB.TO>との特許紛争解決のための9億4000万ドルの支払いや韓国公正取引委員会に課された独占禁止法違反の制裁金9億2700万ドルの支払いなどで、第3・四半期の営業キャッシュフローは減少した。

クアルコムは第4・四半期の調整後1株利益は0.75−0.85ドル、売上高は54億ー62億ドルと予想。

トムソン・ロイター・エスティメーツのアナリスト予想は1株利益が0.90ドル、売上高が54億8000万ドル。

エドワード・ジョーンズのアナリスト、デイブ・ヘガー氏は「売上高の見通しは非常に強気だ。半導体事業は中国を中心に良好なようだ」との見方を示した。

半導体事業も含むクアルコム・CDMA・テクノロジーズ(QCT)の売上高は5%増の40億5000万ドルだった。一方、ライセンス事業の売上高は42.5%減の11億7000万ドルだった。

*内容と写真を追加しました。

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