[21日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨に対し下落した。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が前日、ユーロ高について言及しなかったことに加え、トランプ米大統領の政策推進を巡る懸念が払しょくされていないことが重しとなっている。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は一時93.952と、昨年6月以来の低水準を付けた。ドルは対ユーロで約2年ぶり安値、対円で約4週間ぶり安値を付けた。

外為市場:[USD/J]

<ロンドン株式市場> 反落して取引を終えた。ただ週間ベースでは約1.0%上昇し、5月以来の大幅なプラスとなった。

ポンドがユーロに対して8カ月近くぶりの安値をつけたことで輸出関連銘柄が買われ、この日の値下がりは限定された。

ブックメーカー(賭け業者)のパディパワー・ベットフェア<PPB.I>は2.7%下落した。インベステックが投資判断を引き下げたことが嫌気された。

一方、決済サービスのペイセーフ<PAYS.L>は6.8%上昇した。米プライベートエクイティ(PE)大手ブラックストーン・グループ<BX.N>とCVCキャピタル・パートナーズ<CVC.UL>がペイセーフに対し28億6000万ポンド(37億2000万ドル)で買収提示したことが好感された。合併・買収(M&A)の動きが活性化している業界内の最新の動きだった。

ロンドン株式市場:[.LJP]

<欧州株式市場> 続落して取引を終えた。ユーロが2年ぶりの高値をつけたことで、外貨で収益を上げユーロで決算報告する企業の重しとなった。

STOXX欧州600種指数<.STOXX>は週間ベースで約1.7%安だった。前週は2カ月超ぶりの大幅高となっていたことから、市場心理が急変したことを示唆する。

フランスのCAC40指数<.FCHI>はこの日1.57%低下し、マクロン氏が首位に立ったフランス大統領選第1回投票直前の4月21日の安値以来の低水準だった。

ドイツのクセトラDAX指数<.GDAXI>は1.66%低下。1日の下落幅は1カ月ぶりの大きさだった。こちらも4月以来の安値だった。

ドイツ銀行のストラジストらはフランス株とドイツ株の投資判断をアンダーウェートとしている。購買担当者景気指数(PMI)の勢いがなくなる中で景気循環株の比重が大きいことが相場の重しとなるとみている。

部門別ではSTOXX欧州600種自動車・部品株<.SXAP>が最も値を下げ、2.71%低下した。6カ月ぶりの大幅低下だった。決算が嫌気され6.9%安となったフランスの自動車部品メーカー、ヴァレオ<VLOF.PA>が重しとなった。

欧州株式市場:[.FJ]

<ユーロ圏債券> 国債利回りが低下。ユーロが対ドル<EUR=>で2年ぶり高値をつけるなか、欧州中央銀行(ECB)による資産買い入れのテーパリング(段階的縮小)の時期をめぐり不透明感が広がった。

複数の関係筋によると、ECBの複数の政策立案者は、資産買い入れの将来について決定するのは10月になる可能性が最も高いとみており、スタッフが選択肢として提示している12月では遅すぎると考えている。

ユーロ高は域内の輸出やインフレを抑える可能性がある。アナリストらは、ユーロ高やそれが金融政策に及ぼす影響を注視していると指摘。ある関係者は「もしユーロの高止まりが長引くようであれば、インフレ動向にも影響し、ECBの引き締め計画が頓挫しかねない。ユーロは貿易加重ベースで量的緩和の開始前の水準に戻しており、これはドラギ総裁にとって厄介な問題だ」と述べた。

独10年債<DE10YT=TWEB>利回りは3.5ベーシスポイント(bp)低下し0.50%と1週間ぶり低水準。イタリア、ポルトガル、スペインの国債利回りも4−10bp低下した。

ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]